教育[725]

【テーブルに乗る 電車で騒ぐ】やめさせる躾・声掛けのコツ

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執筆者:立石 美津子

“親子”“保育者対子ども”の会話でついついかけてしまう言葉。その中で少しおかしな言葉がけがあります。

テーブルに乗る

子どもがテーブルに上っている時「危ないから降りなさい」と注意してしまうお母さんや幼稚園、保育園の先生。躾けているつもりだとは思いますが、ちっとも躾にはなっていません。

子どもは「お母さんや先生に怒られるから」テーブルからとりあえず降りますが、心の中では「危なくないんだよ」と叫んでいます。それはそうです。公園でジャングルジム、滑り台で遊んでいることを思えばテーブルの高さなんか、ちっとも危なくなんかありません。

正しい言い方は「テーブルは食事をするところだから、のぼってはいけません!」ではないでしょうか。「危険だからやってはいけない、そうではなければOK」で躾をしているように聞こえてきます。

電車の中にて

騒いでいる子ども。「怒られちゃうわよ」と静かにさせようとしている親。更に実際、いる人の視線を気にして「ほら、前のおじさんが怒っているわよ」と虎の威を借る狐、責任転嫁の叱り方をしている人をよく見かけます。

しかし、理由付けなどしないで次のように言いましょう。

「電車は自家用車じゃないの。公共の乗り物。だから大きな声を出すことはルール違反」

何でも理由を付けて躾けると、言葉達者な子が「テーブルの高さなんか、ちっとも危なくないよ」とか「誰も怒らないよ」と言ったりします。そこで反論できなくなるお母さん。 

それでもちょっと手強い子ども

“テーブルは足を乗せない場所”“電車は騒ぐ場所でない”と決まりを押し付けても「誰が決めたルールなんだよ」と反論されることもあります。完全に甘く見られてしまっています。

そんな時は「ならぬことはならぬもの」なのです。理屈抜きで人生の先輩である親が自分の言葉でしっかり躾けましょう。なんだかんだ理由を付けたりする必要はありません。 「電車で騒ぐんだったら歩いて行きましょう」と少し怖い顔、声で言うだけでいいのです。自信を持って実行してみてくださいね。


(追記) 電車の中でパンをボロボロとこぼしながら食べる、大声で携帯電話で電話をする、足を組むなどはマナー違反です。けれども、電車の中で化粧をするのはマナー違反なのでしょうか。誰にも迷惑をかけている訳ではありません。観察しているとかえって化粧の参考になったりします。

“化粧は顔の修復作業”裸の状態から服を着ている過程を皆から見られている。そのことを恥ずかしいと思わない脳。そのこと自体がそもそも問題。そして、その本人が品のない女性と見られてしまいます。だから、小さいうちからやってはならないことを理屈抜きに脳にインプットする必要があります。

理由を付けないで良いので規範を小さいうちから教えること。これってとても大事なことですよ。

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