「素直な子どもであってほしい」そんな思いから子どもが嘘をついた時、とまどうお母さんも多いです。
床にガラスの破片が、見るとコップが割れている、いきなり「また、割ったの!一体何度言ったらわかるの!いい加減にして!」と上の子に叱るお母さん。
「僕じゃない、弟がやったんだ」と弁解する子ども。弟はさっきから昼寝をしています。弟がやってないことは明らかです。 「どうして嘘つくの!嘘つきは泥棒の始まりよ」「嘘をつくような子どもは家の子ではありません!」と更に畳かけるお母さん。もう逃げ場がありません。
コップを割られた上に嘘をつかれて頭に血が上ってしまうのもわかりますが、ちょっと考えてみましょう。子どもの行為、そして嘘をつくのにはそれなりの理由があります。
コップを割ったのは普段、弟にママを取られて寂しくて仕方がない。叱られてもいいから親の気を引きたい、だから割ったのかもしれません。以前にも同じことをした時「泥棒」「うちの子ではない」と泥棒呼ばわりされ、傷つくことを恐れ咄嗟に嘘をついたのかもしれません。
子ども嘘をついた時、やらない方がいいことがあります。
①何で嘘をついたか理由を問い詰める
②「嘘をついてごめんなさい」機械的に直ぐに謝らせる
つい親は「なんで散らかすの!」「どうしていつもそうなの!」と意味のない理由を追及する前置詞をつけてしまいますが子どものいたずらに理由なんかありません。嘘についても「どうして嘘をつくの!」と理由を追及されても「お母さんに怒られるのが嫌だったから」と言える子どもはいません。
大人だって嘘をつくことは沢山あります。生きていく上の術です。子ども社会にも必ずあります。
又、直ぐに、「ごめんねは!」と謝罪を強要する人もいますが心が伴っていなければ意味がありません。謝れば済む、その場を逃れられると学習してしまいます。やみくもに謝らせることは避けましょう。
「コップさんがわれちゃて可哀想」とコップを擬人化して意思があるかのように言う言い方をする人もいますが、子どもをある意味一人前扱いしていないのでよくありません。
また、何かというと「わざとじゃない」と言い逃れをする子どももいますが、わざとでもわざとでなくても割れてしまっているのです。結果に対して反省させ謝らせることも大切です。
では、どうすればよいのでしょうか。「コップが割れているわね。けがはしなかった?」とまず言いましょう。そして割れている結果に対して子どもにも責任を取らせて一緒に片付けましょう。
この経験で今後、同じようなことをしてしまった時、「ママ、コップを割ってしまった」と素直に言うようになってきます。でも自分のケガを気遣いガラスの破片を片付けているお母さんの姿を見て子どもは「ごめんなさい」と心から謝ることができるようにもなります。
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2024/12/03 更新