子どもを伸ばす“魔法の言葉”があります。美智子皇后の愛読書と言われ、ベストセラーとなっているこんな本もあります。
そこで今回は『1人でできる子が育つ テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が切り口を変えてみました。 “追い込む言葉”そして180度針が振れている“潰す言葉”です。
(魔法の言葉)
「結果が出なくても身になっているよ。」
運動会で一等賞になれなかった、テストで良い点が取れなかった。けれども、結果が伴わなくとも練習したことで体力は向上していますし、勉強したことで学力はアップしているはずです。
(追い込む言葉)
「今度は絶対うまく行くよ」
子どもは心の中で「もし、今度うまく行かなかったらどうしよう、、ママを悲しませることになる」と自分を追い詰めます。更に期待をかけられてしんどいです。
(潰す言葉)
「ほら言わんこっちやない。だから言ったでしょ。最初からうまく行くわけないって!」 「ママの言う通りしていれば間違いないんだから!」
自分からはもう動こうとはしなくなります。挑戦意欲のない行動力のない子どもに育ちます。
(魔法の言葉)
「あら、残しちゃったのね。でも、食べたものもあるね。今度は残さず食べられるようになるといいね」
※嫌いなものが多すぎたり、盛る量が多かったのかもしれません。今度の食事は完食できるように嫌いなものは1割程度、分量も食べきれる量にしましょう。
(追い込む言葉)
「全部、食べなかったら今日のデザートはなしよ!」
(潰す言葉)
「残すんだったら、もうママはご飯を作ってあげないからね!」 食事を食べさせてもらえなかったら子どもは死んでしまいます。言葉の虐待です。
(魔法の言葉)
「なぜ喧嘩しているのかな」・・・両者の言い分を聞いてやる。
親は悪者を決める裁判官になってはなりません。喧嘩するときはどちらも“自分が正しい、相手が悪い”と思っています。親がどちらかの方を持つと片方は必ず不満を持ちます。
(追い込む言葉)
「たった二人だけの兄弟なのにどうして喧嘩ばかりするの!」
子どもの選択で兄弟姉妹ができた訳ではありません。また二人だからこそぶつかることもあるのです。こんなこと言われたって子どもはどうしようもなくなるのです。
(潰す言葉)
「仲良く出来ないんだったら弟をよその家にあげちゃうわよ!」
仲が良いぶん、身近過ぎて喧嘩もするのです。“どちらかをよそにやる”と脅すと不安になるだけです。
(魔法の言葉)
「使ったものは元に戻して綺麗にしようね」
(追い込む言葉)
「もう、おもちゃ二度と買わないからね」
(潰す言葉)
「幼稚園に行っている間に捨てちゃうからね」 「寝ている間に捨てちゃうからね」
園でもずっと家のことがきになってハラハラしています。また夜も気になって寝られません。
(魔法の言葉)
「早く靴を履くと公園で長く遊べるよ」
それをしたら楽しいことが待っていると導く。
(追い込む言葉)
「置いて行っちゃうからね、バイバイ」
置き去りにされたら一人で公園には行けません。子どもは恐怖を感じます。
(潰す言葉)
「どうしてそんなにグズなの!のろま!」
“自分はダメな人間である”と刷り込まれてしまいます。
(魔法の言葉)
「努力していたものね。良かったね。おめでとう」
(追い込む言葉)
「100点とったからお利口だね」
裏を返せば「満点でなければいい子ではない」ことを表しています。
(潰す言葉)
「絶対に落とすんじゃないよ。二番手になったらママは許さないよ」
子どもに普段かけている言葉、心当たりがありドキッとした人は気を付けましょうね。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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