教育[725]

【子育て】良い声掛け 悪い励まし

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執筆者:立石 美津子
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コップに水が半分入っています。「半分しかない」と言う人、「半分もある」と言う人。

自分は42歳「もう42歳だ。若くない」と言う人「まだ42歳人生まだまだ楽しめる」と言う人がいるように、起こっている現象に対して親は様々な見方をします。

あるがままを認めてやらない子育てはリスクが大きいです。

たとえ子どもが100点をとっても「今度は99点に下がるんじゃないか」、1番をとっても「2番になってしまうのではないか」と常に思ってしまうような思考回路を作ってしまうからです。

幼いころ作られた思考回路は、親がお墓の中に入っても、お墓の中からインナーマザーとして子どもの心を一生支配し続けます。

そしてその子どもが大人になり子どもを生んでも、親から受けた子育てをそのまま無意識に真似して行なってしまいます。虐待を受けた人は我が子に虐待をしてしまうように子育ての仕方は連鎖するのです。子育ての手本が親しかいないからです。
 
たとえ最下位であっても、親から認められた経験を数多くしている子どもは、成績が悪くても大人になって仕事がうまくいかなくても、社会的成功をおさめなくても、大きな失敗をしてもこれを乗り越える力があります。

それは親から認められることを通して、自分自身を好きになり、自分を大切にすることが出来るからです。この自己肯定感は10歳くらいまでに作られ生涯に渡り決して崩れることはありません。
 
逆に親から認められないと自己肯定感、自尊感情が育ちません。自分を好きになれないのです。結果、世間的に見てどんなに成功していようとも本人が満足感を得られないので本人はかなり辛い筈です。

ですから子どもの頃の日常のちょっとしたこと、親から見れば少しばかり不満でもまず受け入れてやりましょう。テストの成績よりも、自分がどんな状態でも満足できる健康な精神という財産を身につけている方が人生にとって良くありませんか?

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