じつは、今どきの子どもは“欲しいモノがない、書けない”という現象が起きています。
私が開く親子のワークショップでは、子どもたちは「KANRI箱」をつくります。
はじめのワークは、付箋5枚に「自分で買う欲しいモノ」を書かせるものです。
ほとんどの子どもたちは、鉛筆が止まったまま。。。
ここで、欲しいモノが書ける子と書けない子のパターンが現れ、ご家庭のモノの与え方やおかねへの意識を垣間見ることができます。
それでは、なぜ、書けないという事態が起こってしまうのか、その謎解きをしていきたいと思います。
私が独自に調査した「子どもに対するアンケート」のデータをご紹介します。
この調査は、お金の教育を趣旨とした親子講座に参加した小学1年生から6年生を対象に行ったものです。
*お金の教育を趣旨とした親子講座に参加した子どもに対し、アンケート形式で調査(2010~2012年)/SAKU㈱
子どもが自分のおかね(おこづかい)で買いたいと考えているのは、1位にはお菓子があります。
2位以降は、ゲームや文具、マンガ、カード、おもちゃ、シールが登場しています。
その内容には特に目新しい事もなく、よく言えば子どもらしい欲しいものと言えるでしょう。
しかしながら、「特になし」が14%、「無回答」が14%について、分析・考察してみると、逆に言えば、「欲しいものや買いたいものは特にはない、困っていない」という子どもが28%いると言えるでしょう。約30%の子どもは、自らのおかねで買いたいというモノがないのです。
それは、なぜなのでしょうか。