子どもって平気で嘘をつきますよね。
「嘘つきは泥棒の始まり、素直な子に育ってほしいと思っいたにの・・・・」とショックを受けたことはありませんか。
子どもは夢と現実の境目がないことがある
怖いことも嬉しいことも、子どもは夢と現実がミックスされてしまうケースがあります。
(怖い経験をしたとき)
ある子どもが先生から大きな声で叱られました。普段、家庭でも怒鳴られる経験が少なかった子。家に帰ってから「今日、先生から怒鳴られて叩かれた」と親にに訴えました。
子どもの言葉を真に受けてびっくりしたママは幼稚園に抗議をしに乗り込みました。でも実際は悪いことをしたその子に対していつもより厳しく声を荒げて叱っただけ。叩いた事実はありませんでした。ちょっと早合点してしまったママでした。
(願いを持ったとき)
連休明けの保育園。保育士が「皆さん、お休みの間、おうちの人とどこかお出かけしましたか?」と聞きました。ディズニーランドに出かけた子どもが「僕もお婆ちゃんとお爺ちゃんとパパとママでディズニーランドに行ったよ」と言いました。
すると出かけていない他の子も「僕も」「私も」と口々に言いました。でも実際はそうではありません。
子どもは怖い経験をしたときオーバーに表現することがあります。又“こうしたい”と願っていること現実化して言葉に出してみたり、うんと昔に出かけたことも昨日のことのように話したりすることがあります。
そんな時、大人が「嘘つくんじゃあない!」と言ってはなりません。「そうなの」と軽く返事をしておくのがベターです。
ママに怒られたくないから
家に帰ってから手を洗わずにおやつを食べ始めた子。怖い顔でママが「手洗ったの!」と詰め寄りました。ここで「手は洗っていないよ」と答えらたら、叱られるだけです。だから、子どもは咄嗟に手を洗ったと嘘をつきます。
牛乳が床一杯に零れています。行儀悪くしておやつを食べていて零してしまったのは子どもです。「これ誰やったの!」と強い調子で怒鳴るママ。でも恐怖で「僕じゃない」と言ってみたり、弟がやったと見え透いた嘘をつくことがあります。
そんな時、嘘を付いていることを責めると怖いので益々嘘を重ねます。嘘の上塗りです。 この場合は子どもがやったとわかったならば「本当ことを言いなさい」とだけ伝えましょう。
そして「僕がやった」と正直に答えたら「本当のことを勇気を出して言ったことは偉いよ。これからは気を付けるように」とだけ言いましょう。
更に自己責任で零れたミルクを子どもに拭かせましょう。自分のやったことに付いて後始末をさせる行為だけで反省は十分しています。
大人だって嘘つくことあるでしょ。子どもだって同じなんですよ。
“嘘つきは泥棒の始まり”の諺。“嘘を平気でつくようになると、恥ずかしさや罪悪感がなくなり、やがて盗みも平気でやってしまう”の意味です。
でも“嘘は親が見抜いている、神様は見ている”ことを上手な対応で伝えていけば嘘をつく習慣はなくなりますよ。
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2024/11/22 更新