今の子育ては便利なものがいっぱいありますね。 その中には小さなの赤ちゃん向けに作られたものではないものもあります。その一つがスマホやタブレットです。
今子育て中のママたちに質問です。赤ちゃんがちょっとぐずったら皆さんはどうしますか?
おっぱいかな?おむつかな?暑いのかな?寒いのかな?どこか痛いのかな?
「どうしてほしいのかな?」
って一瞬でも考える時間、作ってますか?
それとも、泣いたら、すぐにスマホやタブレットに頼ってしまう・・・という方もいらっしゃいますか?
確かに赤ちゃんはスマホやタブレットを見せたら、泣きやむかもしれないです。でも、本当にそれでいいんでしょうか?
赤ちゃんはまだおしゃべりができませんから、周りの大人に何かを伝える手段が本当に限られてしまいます。ご機嫌のいい時は、笑ったり、言葉にならない声を出してくれたり、相手をする方も楽しいですが、ご機嫌が悪くなると「泣くことで気持ちを伝える」ことになってしまいますね。
その泣くという行為で、赤ちゃんは何かが伝えたいんですね。泣き止ませてほしいから泣くんじゃないんです。こことっても大事です。 極端な話ですが、あれこれ試行錯誤しないで、赤ちゃんを「泣き止ませる」ことだけのためにママがスマホやタブレットを与え続けたらどうなるでしょうか?
赤ちゃんは泣く
↓
スマホやタブレットの画面を見せられる
↓
なんだかキラキラした画面にくぎ付け
↓
なんか分かんないけど泣き止む
↓
画面につかれて寝ちゃう
やった!!!寝てくれた。静かになった!
それで、本当にいいんでしょうか?
皆さんが言葉の通じない外国に行って、泣くことでしか気持ちを伝えてはいけないと言われた場合、いっぱい伝えたい気持ちがあるのに、泣いても泣いても、いつもまったく見当違いの動画を見せられる。そんな毎日、耐えられますか?どこに楽しみがあるんでしょうか?誰も自分の存在を認めてくれない。受け止めてくれない。それでもコミュニケーション取ろうって思えますか?信頼関係が築けますか?
確かに公共の場へ赤ちゃん連れて出かけると、泣いたらどうしよう、ぐずったらみんなに迷惑がかかる。周りの視線もとっても気になる。そういう思いもあるかもしれません。 でも、多少泣いても、ママがサッとスマホやタブレットを見せる姿よりは、お歌を歌ったり、手遊びしたり、絵本を取り出したりして赤ちゃんのお世話をしている姿を見られる方が、周りもよりあたたかいまなざしで見守ってあげられるというものです。
ずっとスマホやタブレットばっかり見せられてきたお子さんは、相手の目を見ることをしなくなります。気持ちを伝える術を誰からも教えてもらえません。いつもいつも伝えたい気持ちを何かでごまかされ、スマホやタブレットが唯一のお友達だからです。
でも、スマホやタブレットは赤ちゃんの気持ちを全く受け止めてくれません。いつも一方通行です。おしゃべりができるようになって、複雑な感情が表れてきたときに、スマホにしか気持ちを処理してもらってこなかったお子さんは、言葉で伝えることの経験が少ないから、伝わらない自分に腹が立ちます。癇癪を起します。怒りという感情が徐々に出てきます。そして、その感情すらもさらにスマホやタブレット、テレビに処理をさせられるんですね。
では、具体的に、お出かけ先とかで赤ちゃんがぐずってしまったらどうしたらいいでしょうか?ママバッグの中に持っておくと助かるよ!というアイテムといっしょにご紹介しましょう。
その1
シールとノートブック シールを貼ったり、はがしたりできる月齢のお子さんであれば、カラフルなシールやそれを貼るノートなどを持ち歩いていると良いですね。 ママがお手本を見せてシールを貼ってあげたり、自分でやりたがれば赤ちゃんにやらせてみたりしてみましょう。貼ってはがせるシールブックなども販売されているので、乗り物や動物など赤ちゃんの興味あったものを持ち歩くと良いですね。
その2
ガーゼのハンカチやスカーフ ハンカチやスカーフって意外と使える小道具です。片方の手の中に入れて、「どっちにあるかな?」っていう遊びをしたり、お顔を隠して「いないいないばあ」したり、おなかや背中に隠して「どこいったかな?」と探しっこしたり。やってみてくださいね。
これに、お気に入りの絵本やカードを持って、わらべ歌が数曲歌えたら、ちょっとお出かけも安心できると思います。もちろん上記にこだわらず、今赤ちゃんが好きなものや好きな事に置き換えて、お出かけの準備してみてくださいね。
そして、普段から目の前の赤ちゃんをじっくり観察してみましょうか?どんな時にご機嫌かな?どうしたら笑うかな?何を見るのが好きかな?今、どんな手指の動きができるかな?赤ちゃんのご機嫌のいい時に、わが子をよ~く見る事から、赤ちゃんって面白いな~って思えるようになります。
そして、おしゃべりできない時期にも手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションがしっかりとれる「ベビーサイン」という育児法もあります。 ご興味ある方は是非、ベビーサイン協会HP<https://www.babysigns.jp/>をご覧ください。
※この記事を書いた吉中みちるさんの著書
(画像をクリック、またはタップでアマゾンへジャンプします)
教育総合ランキング
2024/12/05 更新