栄養のバランスのとれた夕飯を用意。けれども、折角作った食事を残したり好き嫌いをする。だから叱る毎日。
毎日、絵本の読み聞かせ、でも、なかなか言葉が増えずお友達の子のようにお喋りがうまくない・・・。
そんな子育てに疲れ切っているあなた。そんなに頑張らなくたっていいんですよ。
■ある偏食を持つ母親の悩み
少食の我が子、しかも偏食で好き嫌いが多い、手を替え品を替え工夫して手間暇かけで作ったキャラ弁も残して帰ってきます。
肉類を食べてくれないので、不足がちな蛋白質を補おうと豆腐や納豆を使った料理を作っていました。栄養相談に行くと、栄養士から“タンパク質は大豆や納豆などの植物性たんぱくだけでなく肉や卵や乳などの動物性たんぱくも与えないとダメです”と言われてしまいました。
更にトマトしか食べないことを伝えると“野菜は、白菜、キャベツなどの淡色野菜だけではなく、人参、ほうれん草などの緑黄色野菜も食べさせてください”と言われてしまいました。
“まだ母親としての努力が足りない。頑張りなさい”と言われているようで苦しいです。
■戦後の食糧難
昭和の初めの生まれ、80歳くらいのお爺さんお婆さんがこの時代にあたります。でも、皆さんとても元気です。
戦後直後に食べ盛りの中学生。日本は戦争に負け、大変な混乱の中にいました。食べる物にも事欠く時代。痩せている子がほとんどで肥満に悩む子どもなどいませんでした。
僅かなおかずでご飯を3杯も4杯も食べて過ごしたと聞きます。その食卓には動物性たんぱく、植物性たんぱく、淡色野菜、緑黄色野菜など栄養のバランスを考えた食事は並んでいません。でも皆、立派な大人になっています。
その後、日本は経済成長をし豊かになりました。今は飽食の時代、太り過ぎ生活習慣病に悩む人も大変多いです。
■少し未来から眺めてみよう
・レストランで走り回る
外食時、用もないのにウロウロしている大人はいない
・食べ物やスプーンを投げる
投げている大人はいません
・乳歯が生えてこない
成人になって歯が生えていない人はいない
・離乳食を食べてくれない
4歳になれば止めても好きなものをすすんで食べる
・体重が増えない
そのうち太りすぎを気にする乙女になる
・喋らない
喋ることができない5歳児は滅多にいない
・文字が書けない
文字が書けない小学生はいない
こんなもんなんです。後になって初めて「あの頃は瑣末なことで凄く悩んでいたなあ」とシミジミ思うもの。
有名な歌。“出会ったころはこんな日が来るとは思わなかった”の杏理の“オリビアを聴きながら”のフレーズがあります。
同じように子どもが成人するこんな風に思います。
「あの頃はこんな楽しい未来が待っているなんて思わなかったなあ。子どもが幼い頃は鼻糞みたいな、ちっぽけなことでこの世の終わりのように悩んでいたな。眉間に皺を寄せて子育てしている過去の自分に戻ってポンと肩を叩いて伝えてあげたい。『そのうち、食べるようになりますよ。そのうち喋るようになりますよ』」と・・・。
子どもは日々、ミルクや御飯を食べ、遊び、寝てを繰り返し日々成長しています。後退することはありません。
縁起でもないですが、もし子どもが誘拐されたら“元気で生きて戻ってきてくれさえすればいい”と強く思うもの。“元気で今日も生きているだけでいい”そんな風に考えてみませんか?
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2024/11/22 更新