子どもは母乳の時期を過ぎると様々な味を体験していきます。その中で当然、好き嫌いが出てきます。
偏食の改善方法は小さく刻む、食べやすいように片栗粉をまぶしたり、油で揚げたりするなど様々ありますが、一番良いのは本人が食べたくなるように仕向けることです。
では、どうすればよいのでしょうか。
気を付けなくてはいけないのが、「絶対に嫌いなものを無理強いしないこと」です。
イソップ物語の“北風と太陽”に登場する北風のように「食べろ!食べろ!」と強制してもダメです。自らやってみようと自発的になるように導かなくてはなりません。
人参やピーマンが嫌いな子に手間暇かけて切り刻んで肉団子の中に隠しているお母さんがいますがよい方法ではありません。
僅かに見える人参の破片を見つけだし、疑いの目を持って食べるようになり、大好きだった肉団子も食べなくなってしまいます。
細かくしたり隠すことなく「美味しい~美味しい~」と周りの大人が食べているところを見せたり、牧場などに行った際、馬が美味しそうに人参を食べている様子を見せたり、ウサギに食べさせたりすれば、必ず食べたくなる筈です。
福音館書店の有名な「にんじん」という絵本があります。馬や豚や子どもが「ああ、美味しい」とにんじんを食べる絵が載っているシンプルな絵本です。子どもは必ず人参が食べたくなります。
映画やテレビの登場人物が美味しそうに食べているところを見て、同じものを食べたくて仕方なくなった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
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2024/11/21 更新