“あのお子さん出来たお子さんね。きっとママが立派なのね”
かつて仕事をしていたビジネスウーマン。子どもを産んでから家庭に入り、あのバリバリ働いていた時代と異なり、お母さん自身への評価が“子どもがどう育っているか”の面からしかされないことが多くなります。
そうするとそれなりの社会的地位を得られていたママはそのエネルギーを子どもだけに向けたりします。こうなると子どももママもきつく潰れてしまうこともあります。
いい母プレッシャーに潰されるママって案外多いのでは?
■SNSの影響は深刻
Facebookやブログはある意味“いいとこ自慢”“幸せ自慢”のところがあります。
まさか、
“今日も夫婦喧嘩をして子どもに八つ当たりしてしまいました”
“夕飯は作るの面倒だからいつも買ったお惣菜が並びます”
“子どもが不登校で家庭崩壊です”
なんて載せませんよね。
“今日もお仕事完了です!家に帰って子どもと遊びます”の子育てと仕事の両立のアピールだったり、“週末、パパと私、子どもでディズニーランドを堪能”“こんなキャラ弁作りました”の“私、こんなに頑張ってます”の笑顔のアピール。
これを目にして“いい面しか見せていない”と冷静沈着に判断できる人はまだいいです。けれども“私はまだまだ足りない。こんなことも出来ていない。ダメな母親だ”と自分を責める人も出てきます。
そして、疲れた身体に鞭打って遠出したり、眉間に皺を寄せながら手作り料理やキャラ弁作り。笑顔が消えます。この方が問題ではありませんか。
■いいんです。あなたのままで
“怒らないで叱ろう、怒るのは感情をぶつける八つ当たり行為、叱るとは子どものために教え導くこと”
そんなことが書いてある子育て本がたくさんあります。でも、プレッシャーかけられますよね。
こんなフレーズを目にして「どうして散らかすの!」と叫んでいる自分に対して自己嫌悪に陥ってしまう人がいます。
でも“感情的になれるのは親の特権”なんです。「感情的になって怒るな」と言われても無理ですよね。
あなたがどんなに感情的になっても親子関係が崩れ子どもが離れて行くことは絶対にありません。それよりも悩んでいるママを見ることの方が子どもは辛いんです。
■お母さんなんだから
ママだって人間、マリア様、聖人君子のように子育てなんか出来ません。
そんなとき夫や義理母から「お母さんなんだから」と言われるとグサッと来ますよね。“傷口に塩”発言。
それが正論だったりすると何だか自分を否定されたような気がして滅入ります。でも「お母さんなんだからイライラするのは当たり前」くらいに思っておきましょう。
子どもは親の思う通りになんか育ちません。思い描く理想の母像と現実のギャップはあって当然なんです。
理想を追い求めてママに笑顔がなくなる方が子どもはよっぽど悲しいです。本末転倒にならないようにしましょうね。
【あわせて読みたい】
>>【子育てテクニック】お母さんが使えるカウンセラーの技法
>>【ワガママやめて!】子どもの我儘への対応のコツと環境のヒント
>>【親の呼び方】「パパ・ママ」はいつまで呼ばせる?<2000view over!>
教育総合ランキング
2024/11/21 更新