[家庭のこと]保育園に入れているママは過保護になる矛盾

保育園に入れているママは過保護になる矛盾

2017/02/10

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小さいときから保育園に入れていると「なんでも一人でできるようになる」「しっかりしてくる」という見方もあるようです。果たしてそうでしょうか?

そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

■保育園

3歳から幼稚園に入る子どもに比べて0歳くらいから保育園で毎日過ごす子ども達は確かに色んな事が出来るようになっています。

私も保育園に仕事で出入りすることがありますが、まだ2歳の子どもが上着のジッパーを自分で開け閉めしたり、布団を引こうとする姿を見て感心することが多くあります。プロの保育士がいるとはいえ、家庭のようにママが一対一で子どもを見ているわけではありませんので、自分のことは自分でやらなくてはならない状況になっています。

■ワーキングマザーは常に時間に追われている

●朝の光景
家族の朝食を作り、掃除・洗濯をし、出社前に夕飯の下ごしらえ。出勤するために自分のメイク、身支度「そろそろ起きなさい!」と家族を起こします。

そして1分1秒、時間との戦いが始まります。「遅刻しちゃうじゃない!早く食べなさい」「早く歯を磨きなさい」「早く着替えなさい」と連呼します。

でも、グズグスしている子ども。「早く~早く~」と言いながら食べさせ、歯を磨いてやり、着替えを手伝います。園では自分でしていることも、朝の時間がない中で子どもにやらせると時間がかかるのでついママがやってしまいます。準備完了したら子どもを保育園へ。泣く子どもの声に後ろ髪を引かれながらいざ出勤!

●夕方の光景
17時の社内。「申し訳ないです。お迎えがあるんで・・」と言いながら、同僚の「いいわね。子どもがいるから早く帰れて」の冷たい目線を浴びながら後ろ髪引かれて慌てて退社。緑の信号がチカチカすると小走りに渡り「すみません。遅れてしまいました」と謝りながら慌てて保育園に駆け込みます。

スーパーに立ち寄りと大慌てで夕飯の買い物。レジの長蛇の列で溜息をつく。前のおばさんが要領悪く財布からチマチマ小銭をかき集めているのを見て眉間に皺。そして大慌てで子どもの手を引き小走りで帰宅。また朝と同じ風景が夕方繰り広げられます。

「早く食べなさい」「早く歯を磨きなさい」「早く寝巻着て寝なさい」

グスグスしている子どもを見て手を貸してしまいます。やっと寝てくれほっと一息、こんな慌ただしい毎日の繰り返しなのではないでしょうか。

■メリットを生かしましょう

働くママは保育園に子どもを預けることが出来ます。保育園では着替え、歯磨きも1歳くらいから自分でやらせます。ですから、何でも早くから出来るようになるのが保育園で生活するメリットかもしれません。これを生かしましょう。

働くママは「私が手伝ってやらないとこの子はなにも出来ない」と甘やかしているつもりは全くありません。でも「時間がない!」「私がやっちゃった方が早い!」とドンドン手を出してしまいがちです。せっかち母さんになってしまうのですね。

子どもも園ではやっていても家庭では、自分が動かなくても親がやってくれることを心得ていて受け身だったりします。そして、結果的には過保護に陥っていたりします。

■10分早起きのススメ

朝、少しでも長く寝ていたい、子どもも長く寝かせたいと思うかもしれませんが10分だけ早起きしてみませんか。そして、親が手を貸さずやらせてみましょう。

保育園のカバンの中身のセットも子どもに準備させましょう。時間はかかってもここはグッと我慢。毎日、練習していれば必ず早く出来るようになります。結果的にはお母さんが自分の出勤準備している間に子どもが自分の身支度をするようになり時間短縮になったりします。

折角、保育園で色々なことが出来るようになっていますので、家庭でも同じ対応をしてみませんか。

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