基本的には高校入試は公立であれば各都道府県が用意した統一の問題を解き、500点満点中でどれくらい点数を取れるかで、志望の高校に入ることができるかどうかが決まります。
それに対して大学入試はセンター試験以外に関しては、各大学が用意した問題を解いて合格ラインを越えた者のみが合格を勝ち取ることができるシステムです。
同じ大学でも学部によって問題が異なる大学が多いので、それぞれに対しての対策が必要となります。では、どんな対策をしたら良いのでしょうか?
<情報戦略編>
大学入試は高校入試と違って、様々な情報が変動します。それにしっかりついていくことが重要と言えます。その一つが「倍率」です。
例えば「この大学・学部は去年は倍率が2倍。ということは一般的な倍率から比べるとさほど難しくない」と判断して、後で痛い目を見るというパターンです。これにはよく知られた現象があります。それが「隔年現象」です。
つまり「隔年で倍率が変動すること」です。「去年は倍率が低かった」と思う受験生は今年思い切って出願してきます。そのため、倍率が高くなる傾向があります。そして倍率が高くなったの翌年は「去年が倍率が高かったから避けよう」となるので、隔年現象が生じるのです。そういう情報をしっかり押さえているのといないのでは、対策の立て方が変わってきます。
また、「合格最低点」についての情報も非常に重要になってきます。過去問題集やホームページに掲載されているので必ずチェックしてください。
過去問を見て「このくらいなら簡単だ」と思った場合は特に気を付けてください。合格最低点を見たら一般的な相場よりもかなり高い合格ラインが設定されているかもしれません。
また、大学に入ってからの情報もしっかり入れておきましょう。例えば自分が希望する大学・学科からの大学院への進学実績や就職実績がどれくらいのものなのか、そういうことまで押さえられたら情報戦略としては完璧と言えるでしょう。
<問題攻略編>
ではいよいよ問題攻略に入ります。ここが一番の重要ポイントと言えます。
それぞれの大学・学科には主だった「傾向」があります。「よく出題される分野・問題形式」「試験時間」「配点」などが主なチェックポイントとなります。例えば英語の場合なら「文法問題が多く出題されるのか?発音・アクセント問題は出題されるのか?」、数学の場合は「数学ⅠAが多く出題されるのか、ⅡBが多いのか?」、国語なら「記述問題は出題されるのか?漢字問題などの知識問題は出題されるのか?」、配点に関して言うなら「全科目の中でどの科目が配点が高いのか?」など、様々な注目すべきポイントがあります。試験時間も気を付けなければなりません。
問題量が多い割には、試験時間が短い場合は、注意が必要です。全ての問題を解き終えて、合格ラインを獲得するためにはどのくらいの対策を立てれば良いのか、そこはやはり対策を練っておかなければなりません。
そのためにはやはり過去問の演習を繰り返すことが一番重要です。最初のうちは、たくさんミスをするし、時間がいくらあっても足りないかもしれません。しかし、時間をしっかりかけて何年分も過去問を演習していけば、徐々に慣れてくるものです。慣れてくればもう合格点を取れる日は近いかもしれません。
<最後に>
大学受験はただ知識を詰めるだけでは合格を勝ち取ることはできません。日々刻々と変わる情報をしっかりつかんで、「自分に有利な情報」を掴んでいなければなりません。情報を制する者は受験を制する、とも言えるのかもしれません。また、「受験生になってから情報を調べよう」と思っても遅いのです。高1・2の時間のある頃からじっくり情報を調べておく必要があるでしょう。
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2024/11/23 更新