中学生の頃は、地域の中にあるいくつかの高校から「自分が行けそうな高校」もしくは「行ってみたい高校」を設定し、それに向けて勉強をして、合格を勝ち取るという流れが一般的ですね。しかし、高校生にもなると、今度は大学・学部を決めなければなりません。
しかも選択は日本中全ての大学から行うため、「自分はいったいどの大学・どの学部を選べばよいのだろうか」と途方に暮れてしまう学生も多いようです。今回は、そんな高校生の皆さんのための大学・学部選びについてアドバイスいたします。
<最初の難関「文系vs理系」>
高校1年生の途中に突きつけられるのが「文系か理系かどちらに進むのか?」という選択です。これは多くの高校生が頭を抱える問題の1つと言えます。もちろん「数学なんて絶対やりたくないから文系」「国語なんて大嫌いだから理系」という選び方も消極的ではありますが、1つの方法と言えるでしょう。
ただ、問題なのは「数学は苦手だけど、理工学部に行きたい」という場合などです。その場合、確かに適性的には厳しいかもしれません。ただ、「まぁまぁ出来るけど、特にやりたくない文系」よりは、「苦手だけど頑張って克服したい理系」の方が、勉強に対するモチベーションという点ではプラスに働きます。人間だれしも、やりたいことの方が頑張れますからね。
また、どうしても決められないと言う人は、「理系」をおすすめします。理系であれば、後で行きたい方が文系になっても、「文転」(理系から文系に変わること)という奥の手が存在します。一方、文系の人が後で理系に行きたいと思っても、ふつうはかないません。ですから、後で変わる可能性を考えるのであれば、理系をおすすめします。
<いよいよ大学と学部を決める時>
さて、文理選択が出来たら、次は大学・学部の選択です。これもまた悩みの種となります。しかし、こちらに関しては、「情報収集を1~2年のうちにしておく」ことがカギと言えるでしょう。世の中にはネットであれ紙媒体であれ、数多くの大学・学部の情報が存在しています。まずは、「世の中の大学には、一般的にどんな学部があるのか」という所からスタートしていきましょう。その中で、きっとあなたが「やってみたい(かも)」と思える学部があるでしょう。
それはほんの小さな気持ちでもかまいません。「面白そう」と少しでも思える学部があったら、とことんその学部について調べてみましょう。きっと興味が深まるかもしれません。 その次にいよいよ志望大学を決めなければなりません。ただ、学部系統がしっかり決まっているのであれば、とてもスムーズに話が進みます。
ただし、注意しなければならない点もあります。例えば、「心理学」の中でも「臨床心理学」をやりたいという場合に、どの大学の心理学科でもいいわけではありません。大学によっては臨床心理学のゼミが存在しないケースもあるので、そういう大学に入ってしまった場合は後悔ばかりの4年間を送る結果になってしまいます。そうならないためにも、自分がやりたい学問分野をしっかり備えた大学を探すことが重要と言えます。
<最後に>
大学は基本的には一生に一度しか行かないものです。後悔することのないように、事前の情報収集をしっかりとしてから勉強するようにしましょう。これからの時代はやはり情報力がカギを握りますので、必要なツールは常に手元に置いておくと良いでしょう。
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2024/11/21 更新