[高校生]不定詞界のラスボス的存在「完了不定詞」

不定詞界のラスボス的存在「完了不定詞」

2015/08/05

1,087VIEWS

高校に入ると中学でも学習していた不定詞が一気にレベルアップしてきましたよね。

中でも不定詞の最後に学習する「完了不定詞」は、ただでさえ皆さんが苦手とする「時制」が入り混じってくるため、いっそう難しく感じる分野ではないでしょうか?今回はイメージ図を活用しながら、理解できるように説明していきましょう。
(関連記事:全ての英文法のキモ!わかりやすく「時制」について解説

ここは全部で4つのパターンを頭に入れてしまいましょう。ただ、その前に「型」を覚えておいてください。

★完了不定詞を解くために必要な型
「Sは~すると言われている」
→It is said that S ~ = S is said to 原形~

ここで特に気を付けてほしいのが「Itとthat、Sとtoの組み合わせを間違えないこと」です。だんだん、どちらがどちらか分からなくなって、「S is said that」などとミスをしてしまう人が多いのです。

そして、もっと面倒になってくるのが「完了不定詞の4パターン」の書き換え問題です。具体的にはどのようなものなのでしょうか?

例文①:彼は病気であると言われている

この文の「時制」はどこでしょうか?「病気である」のも「言われている」のも、ともに「現在」の出来事ですよね?

ですから、イメージ図にしてみるとこうなります。(過去は使いませんが、説明の都合上入れています)
 
これを先ほどの公式に当てはめると、It is said that he is sick. = He is said to be sick.となるわけです。

例文②:彼は病気だったと言われている

さて、①とは少しだけ変わりましたが、どこが変わったか分かりますか?そう「病気だった」というように、時制が変わりましたね?

この時制は「病気だった」のは「過去」、「言われている」のは「現在」ということになりますから少し文を変えなければなりません。さて、その前にまたイメージ図を確認いきましょう。

これを見れば、①との違いは一目瞭然ですね?

では、どのように英文に直していけばよいのでしょうか?Itで始まる方は比較的容易に書けそうですね。

It is said that he was sick.というようにthat以下の文を過去形に直して書けば良いのです。

それに対してひっかかりやすいのが書き換え問題です。He is said toまでは良いとしても、「toの後ろは動詞の原形、でもwasの原形はbe、そうなると①と同じになってしまうぞ?」という疑問が出てきます。

それを解決してくれるのが完了不定詞なのです。「言われている」のは現在ですが、「病気だった」のは「それよりも昔」の出来事ですよね?つまり「言われているよりも病気だった方が先に“完了”している」ので、完了不定詞を使って書くのです。

よって書き換えは、He is said to have been sick.というようにto have 過去分詞の形で書いてください。

例文③:彼は病気であると言われていた

これもひっかかりやすいパターンですね。日本語では「病気である」となっていますが、これを「現在」としてはいけません。だって、「現在病気で、言われていたのが過去」という状況はまずありえないですからね。

よってこの文の時制は、「過去に病気だったと、その当時言われていた」と考えるのが妥当でしょう。まずは図にして確認していきましょう。

では、これを英文に直していくと、It was said that he was sick.となりますよね?

問題は書き換えです。よく完了不定詞はどういう時に使うかと尋ねると、「過去の時」と答える高校生がいますが、これは大きな間違いです。完了不定詞は「一方の出来事よりも他方の出来事の方が先に完了している時」にだけ使えるのです。

今回は、病気なのも言われていたのもともに過去の出来事なのですから、完了不定詞は登場しません。

よって書き換えた文を書いてみると、He was said to be sick.となるわけです。

例文④:彼は病気だったと言われていた

これはちょっと厄介ですね。日本語ですと過去も、それよりもっと過去(大過去)もすべて「~た」で終わるので、「過去完了」という概念がありませんが、英語にはそこに関して厳格な決まりがあります。

今回の時制としては「病気だった」のは「もっと過去」、「言われていた」のは「過去」と考えれば良いのです。図にしてみると、

という感じになりますね。これを英文にしてみると、It was said that he had been sick.となりますね。書き換えにはやはり注意が必要です。

今回は「言われていた」よりもさらに過去に病気だったのですから、完了不定詞を使うのですが、よく「He was said to had been sick.」と書いてしまう高校生がいます。

しかし、toの後ろには動詞の原形が来るものなので、He was said to have been sick.となります。

<最後に>

この完了不定詞の書き換え問題は、迷ったら図を書いて4つのうちどのパターンなのかをしっかり見定めることが確実に正解するコツです。少しずつ慣れていきましょう!

【あわせて読みたい】
>>【中学3年・高校生】苦手な不定詞を理解する

>>【不定詞】副詞的用法・形式主語・目的語・原型不定詞・be to

>>ステージごと英語の勉強法【小学生・中学・高校・大学・TOEIC】