[高校生]【大学受験の計画法】難関大学に受かるためのプランニング

【大学受験の計画法】難関大学に受かるためのプランニング

2016/02/29

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3月ともなると、現在の高校2年生は「いよいよ受験生かぁ」と嘆き始める時期ですね。それが難関大学を志望する人ともなるとなおさらですよね。

受験生だからと言って、スタートと同時にただひたすら走り抜ける、というだけでは、合格にはたどりつけません。最高の結果を手に入れるためには、しっかりと年間の勉強計画を立てることが重要といえます。では、どのようにプランを立てて、難関大学の合格を勝ち取るのでしょうか。

<その1:志望校の選定から真剣に>

あなたはなぜ難関大学に行きたいのですか?「あこがれだから」「皆を見返したい」「就職に有利」人によってさまざまな理由があることでしょう。

しかし、そんな軽い理由で1年間のつらい勉強を乗り切ることは本当にできるのですか?

答えはNoです。

そんな気持ちでいては、絶対に合格を勝ち取ることはできません。まず最初に行うべきことは、「何が何でも絶対にここに行きたい!」と真剣に願えるような大学・学部を選定することなのです。

それが見えてくれば「具体的に何をすればいいか」も見えてきます。そうすれば、おのずと「逆算」して目標までの到達経路を算出することもできるのです。とは言っても、すぐに決めればいいというものでもありません。「焦らず、遅すぎず」の気持ちで考えてみてください。

早くに決めるべきとはいっても、大学の選定というのは、自分の一生を左右しかねない重要な選択となります。慎重、かつ迅速に決めていきましょう。

「でも、ここに行きたいけど、今の自分では絶対に無理」とスタートする前からあきらめたくなる人もいることでしょう。しかし、現時点での目標との距離などは全く考える必要はありません。努力量によっては合格にたどりつけますし、今の力が相当なものである人でも、気を抜いていれば、一気においていかれます。

ですので、長い目で見るつもりで考えてください。

<その2:受験データを分析する>

さて、「行きたい大学」が選定できたら、その次にやるべきことは、合格のための条件を分析することです。

最初に確認しなければならないのは「合格最低点」です。自分が行きたい大学・学部に合格するためには最低何点取れればよいのか、がわかるものが合格最低点です。

つまりそれがあなたが目標とするべきラインなのです。大学の過去問題集やホームページなどで掲載しているケースが多いので、ぜひ参照してみてください。

では、合格最低点とはいったいどのくらいなのでしょうか?

一般的には大学が個別に課している試験では6~7割り程度(もちろんケースによっては5割だったり8割だったりします)、センター試験を利用した私立大学入試(センター利用私大)の場合は、7~9割とかなり高くなる傾向にあります。

なんとなく難関大学に行きたい、と思っているだけでは合格のイメージが見えてこないものですが、具体的な点数を見てみると目標が明確になる感じがしませんか?そうすることで様々な戦略も立てられますしね。

ただ、1点注意したいのが年度によって合格最低点が変動するケースも多々見られるということです。去年は6割だったから大丈夫だ、と思っていたら今年は7割以上、なんてこともザラにありますから、ご注意を!

そしてあと1つ重要なのが「出題のクセ」です。大学によってはマーク形式ばかりだったり、論述形式の問題があったりと、出題のされ方にクセが見られることがほとんどです。

本気で決めたのであれば、過去問題集などを自分で購入してみて、どういうクセがみられるのかを分析してみてください。見るポイントとしては、出題形式・難易度・分量・配点(掲載していない所も多くありますが)などですね。

<その3:今の自分の力を分析する>

志望校とその特徴がわかったら、今度するべきことは「自分の分析」ですね。

目標地点との距離を測るためには、「目標までの距離」が必要となりますが、自分の位置が分からないでいては、目標までの距離も見えてきません。ですから、自己分析も十分にしておきましょう。

とはいえ、正確に自分の力を測れないでいると、効率的に力をつけていくことができませんから、楽観的・悲観的になりすぎないように、あくまで中立的に自分の力を測りましょう。

例えば、考えてみてほしいのが「自分の得意科目・苦手科目」「科目の中でも得意分野・苦手分野」「苦手な問題形式」などを正確に割り出しましょう。

具体的にはどのように見定めていけばよいかというと、「教科書」を利用してみると良いです。教科書は各科目の基本事項が丁寧に載せられているので、1つ1つ目で追いながら、時には手を動かしなら見ていくと、つまずく度合いが徐々に見えてきます。

「英語は半分以上の文法が分からない、でも単語は結構わかる」「数学は例題レベルはできるけど、応用問題になると手が出ない」といった感じですね。これを1年生の最初の内容から順を追ってやってみるのです。

「英文法問題集」などの、知識を総まとめしてくれるような問題集を1冊購入してもよいかもしれませんね。

そして、ぜひ最初にやってみてほしいのが、「過去問演習」です。もちろん難関大学の入試問題なので、最初の段階では手も足も出ないかもしれません。しかし「目標地点までの距離感」を実感するには最適なものといえるはずです。

今の時点でどのくらいの問題が分かるのか、ちょっと努力すれば届きそうなところにいるのか、相当な努力を重ねないと届かなそうなのか、といったことが過去問演習を通して見えてくるのです。(ほとんどの受験者にとっては相当な努力を要するものに感じられるはずですが)

<その4:どのくらいの得点を取ればよいかをシミュレーション>

その2で「合格最低点」を調べよ、と伝えましたが、それが分かったら、今度は「得点獲得戦略」を練らなければなりません。

「合格最低点がこのくらいだから、とにかく全部頑張ろう」というのは非常に効率の悪い戦略と言えるのです。なぜなら、人には得意・不得意がありますから、すべてを頑張ったところで、得意科目は高得点が狙えるでしょうが、苦手科目には限界があるかもしれません。

結果としてそれで合格できればいいのですが、いささか具体的なイメージに欠けるところがありますよね。そこで具体的に点数(得点率)を考えていきましょう。

例えば、国立大学を受験する人は、センター試験と二次試験、そして私立大学の入試があります。このうち、最も重視しなければならない科目は何でしょうか?

それは、「二次・私大で使用する科目」です。文系ならば多くは英語・国語・社会、理系ならば多くは英語・数学・理科、といった感じです。それ以外の科目はセンター試験でしか使うことがありませんから、頑張って勉強したところで、二次にも私立にも使えません。

具体的な点数で考えてみましょう。

国立文系の場合、センターでは英語200点、国語200点、社会200点、数学200点、理科100点、つまり英語・国語・社会だけで全体の7割近くを占める計算になります。

そうなると、二次でも私立でも使わない数学・理科にあまりに多くの時間を割くことはエネルギーの無駄使いと言えませんか?数学と理科が高得点をとれるようになったところで、国語や社会がボロボロでは期待はできなくなってしまいますよね。

さて、もっと具体的な戦略に踏み込んでみましょう。

例えば、とある私立大学を皆さんが希望していて、その合格ラインが300点中220点だったとします。皆さんの苦手な科目は社会、得意な科目は英語だとします。さて、どのように得点を取るように戦略を立てればよいでしょうか?そこは自信の程度に応じて計算をしてみるのです。

例えば、英語はもっと得意にして、本番で85点をとれるようにする、国語はまぁまぁだから70点をとれるようにする、となると社会は65点取る必要があります。

もしこれがなんとかなりそうなら、努力を始めるべき、「絶対、何が起きてもそんなに点を取れない」と思うのであれば、50点を目指し、その代わりに15点不足している分を、国語と英語でとれるようにするのです。

ただ、英語はもうすでに85を目標としているので、国語を追いつかせるしかありません。といった感じに、自分の得意・不得意の度合いに応じて、科目ごとのシミュレーションをしてみてください。

そうすれば、合格への近道をたどることができるかもしれません。もちろん大学によっては傾斜配点を使用していることが多いですから、そこを狙ってみるのも良いかもしれませんね。

<その5:年間計画を立てる>

実際の距離感と現状分析が分かったら、いよいよ年間計画を立てる時です。

年間の計画ともなると、非常に期間の長い計画となりますから、立て方に工夫が必要です。まず、大きく分けて3つの期間を設定しましょう。

それは夏休み終わりまでの第1段階である「基盤構築期」、そして9~11月の「応用期」、そして最後の追い込みの時期である「実戦期」です。この3ステップごとにこまめな計画を立てていくのです。

まず基盤構築期は国立を受けるという人はとにかく英語・国語・数学を優先して基盤を固めるようにしましょう。その4で話した内容とすこし矛盾を感じるかもしれませんが、理科や社会は3年生になってから学ぶことが非常に多いですが、英語・数学・国語の3教科は2年までにある程度の内容は学び終えています。

ですから、どんどん復習を進めて、基盤固めとすることができるのです。特に英語は単語や文法・発音・アクセントなどの暗記物はどんどん詰めていきましょう。夏以降はそれをメインに据えることは難しくなりますからね。

また英文解釈や長文読解、英作文、リスニングなどの実践的な問題も何かしら問題集を購入するなどして、進めていきましょう。

理科や社会は3年になると本格的なレベルにアップしてきます。「あとでちゃんと復習しよう」という気持ちでは間に合いませんから、授業をしっかり聞きながらその場その場で吸収していきましょう。

弱点となっている所が科目ごとにあるようであれば、夏休みでじっくり時間が取れる時に一気に克服してしまいましょう。逆に得意な科目は基盤構築期から積極的にレベルアップして、応用まで取り組み始めてください。

先取りする分には良いですからね。 次の応用期は、これまでインプットしてきた知識をいよいよアウトプットしていく時期ですから、どんどん問題を解いていってください。

とはいっても、解きっぱなしにするのではなく、間違った問題があったら「なぜ間違ってしまったのか?」をしっかり考えながら、着実に一歩一歩進んでいってください。

理科や社会もまだ進んでいるかもしれませんが、夏以降はそれまでに学習した所をどんどん演習していきましょう。理科や社会は解けば解くほど吸収できる科目ですからね。そして少しずつ過去問にも手を付けていきましょう。

特に理科などは2015年度に新課程になったばかりですから、そのあたりをしっかり対処しておきましょう。

そして最後の実戦期ですが、ここは国立大学を受ける人は特にセンター試験に集中してください(センタ―試験までは)。私立大学中心の人も、センター利用私大で滑り止めを受かっておくと非常に受験が楽になるのでやはりセンターに集中したいところですね。

センター試験を終えたら、いよいよ自分が志望する大学の問題演習をひたすら繰り返してください。解いては復習、の繰り返しを最後の最後まで行うのです。

基本的には大学ごとに傾向がありますから、その傾向にしっかり慣れておけば、本番で急な傾向の変化がない限りは、落ち着いて対処する手助けとなります。

上記の3分割がおおまかな流れとなります。その中で、基本的なことをしっかり続けていけば、大きなロスは絶対しません。

勉強をしている本人としては上がっているのか上がっていないのか分からず、不安になる時期なのですが、周りから見たら、そういったしっかり計画立てられた勉強をしている人は、成長著しく見えますし、実際成長もしているので、非常に脅威となります。ですから、安心して勉強を続けてくださいね。

<その6:具体的な学習計画を立てる>

その5で決めたのはあくまで「年間の計画」つまり「骨格」といえるような内容です。骨格がしっかりしていても、そこに付いている筋肉がひょろひょろでは、せっかくの計画が台無しになってしまいます。具体的な学習計画の詰めを誤らないようにしてください。

まず最初のポイントは「勉強する内容をなるべく明確に設定する」ということです。

よく自習室などで見かける受験生の姿に、着席してから「さて、今日は何をやろうかな。う~ん、この問題集でもやるか」というように「思いつき」で行動しているものがあります。これは絶対に避けなければなりません。

どう見ても「計画的」な勉強ではないですよね?まず着席してから、やるべきことは「今日は○時まで勉強する。となるとあと△時間残っていて、休憩を差し引くと□時間ある。

今日は英語と数学をやろう。英語はこの問題集で文法問題をA番からP番まで解き、長文はこの問題集のX番の問題を解き、数学は学校のワークのD番からK番まで解き切ろう」というように、具体的に決めて、それをメモしておくとよいでしょう。

それを1つ終えるごとに線で消していき、全て消えたら今日のミッションは終了、といった感じで進めていけば、1日が終わったときに「今日はこれだけやったんだ」と振り返って充実感を感じることができます。

もちろんそれで満足してはいけないのですが、明確な目標設定というのは普段からやっておいて損はないでしょう。では、その1日の計画をしっかり立てるためにどうしたらよいのでしょうか?

それは「週単位での計画」を立てておくことです。「今週はこれをここからここまで」と決めて、そのミッションをクリアするために、1日1日でしっかり予定を立てるのです。

もし疲れて眠ってしまったら、残りの日数で決めたミッションをクリアするための計画を次の日に立てればフォローできるのです。ここで肝心なのが、決して無理のない計画を立てることです。

あまりに無謀な計画を立ててしまうと、結局クリアできずに、モチベーションもひたすら下がるという結果になってしまって逆効果になります。

楽すぎず、厳しすぎず、という絶妙なラインを自分で探してみてください。

<計画をしっかり遂行し、目標を成し遂げるための6原則>

さて、上記でひたすら計画を立てることの重要性や、目標を達成するためにやるべきことを述べてきましたが、結局のところ、それを実行できなければ、計画倒れで終わってしまいます。

頑張っていろいろなことを我慢してせっかく計画を遂行してみても、結果として合格が勝ち取れなければ、それもまた意味がありません。(だって、受験は勝つか負けるかであって、プロセスは見てくれませんからね)そこで、目標をしっかり成し遂げるために、皆さんに守っていただきたい原則をお伝えします。

この6つは常に心に留めておいてください。

①:習慣形成の重要性
受験生になるにあたって、勉強時間を増やさなければならないというのは誰もが分かっていること。でも、ついこの前まで受験生を外から見ている立場だった身としては、いざそれが自分の番になってきても実感がわかず、つい勉強を後回しにしてしまうなぁんてことも。。。これは絶対に避けなければなりません。

体調が悪いなどであればまだしも、気分的なものを理由にして、机に向かわない日があるなんてもってのほかです。とにかくどんな気持ちの日でも「机に向かって勉強をする習慣」だけは1年間崩さないようにしてください。

どんなに気分が乗らない日であっても、とりあえず机に向かってみると、勉強する気持ちは少しずつ沸いてくるものです。そして、それが習慣化されてくれば、もう1年間勉強の鬼になれますよ。

②:勉強の進捗状況の可視化
受験勉強は暗い霧の中を、ぼんやりした光をめがけて走り抜けるようなものです。ただ闇雲に走っていると、自分は正しい方向に走っているのかがよく分からなくなってくるものです。

そこで勉強の進捗を目で見えるようにしてみるのが一つの手です。上述した「やるべきことのメモ」でも良いですし、リストを作って、1つ1つつぶしていくと、「あぁ、振り返ってみれば、自分はこんなにやっているんだ」というのがよくわかります。

問題を解いたルーズリーフなどを、全て取っておいて、振り返ってみるというのも良いかもしれませんね。それだけのことをやってきた自分というのは自信につながるはずです。

③:自分はやった!という暗示
②と重複する内容でもありますが、計画を立てて、それをリストにして消していくと、「自分はここまでやったんだ」という達成感が得られます。達成感を感じると人間はモチベーションがさらにアップします。

ですから、特に気持ちが沈んでいるときなどは、達成感を感じられるように、今までやったことを振り返ってみてください。そうやって自分に暗示をかけてみると、思いのほか気持ちがアップしてくるものです。

また、計画を立ててうまう行かないときは、ただへこむのではなく、計画を早い段階で修正し、勉強をうまく軌道に乗せられるように調整していきましょう。

④:目標のアップデート
勉強を続けていくと、苦手だったものが得意になったり、得意だと思っていたものが苦手になってしまうことがあります。そうなると最初に立てた年間計画が崩れてしまって、慌ててしまう人がいます。

しかし、勉強というものは流動的になりがちなものですから、変化が起きたたびに目標を更新して、軌道を修正していきましょう。

⑤:こまかい時間を有効活用
仕事にしても勉強にしても著しい成長を見せる人の特徴として、こまかい時間を有効活用できるという点があります。いわゆる「スキマ時間」ですね。電車での通学の途中、休み時間のちょっとした時間、寝る前のちょっとの時間、などほんの少しの時間であって単語を軽く見直したりということくらいはできるものです。

そういうこまごました作業ができる人は、積み重なって大きく成長するものです。

⑥:リフレッシュは悪いことではない
受験生に休みなんてない、とはよく言われますが、長時間勉強を続けていて、何のリフレッシュもしないというのも逆効果です。時にはリフレッシュして、次の勉強にスムーズに移れるようにすることも重要です。そこはうまくメリハリを利用しましょう。

<最後に>

長々と受験メソッドを述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

すでに実行できている人もいれば、まだまだ足りていなかったという人もいるでしょう。少しでも参考にできることがあれば、明日から使ってみてください。