住宅[373]

住宅の外観の考え方

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執筆者:前田 浩貴

家づくりが具体的になってプランを考え始めるとご近所さんの家も気になります。

内観は見られませんが、外観なら通りがかりに見る事が出来ますから参考になりますね。

2階が1階よりも大きな家

正方形・長方形の家

L型・コの字型の家

ガラス面が多い家

色々なカタチがあります。 更に外壁材や色などを組み合わせるとその種類は数え切れませんね。

外観を見ると、住まう方のこだわりも分かります。 家相を気にされる方は、欠けや張りを避けようとします。

逆にデザイン性を気にされる方は、欠けや張りを取り入れる傾向にあります。それぞれのご家族のこだわり・価値観が、現れるのが外観です。そう考えながら建物を見ていると、とても興味深いですよね。 私は、そんな視点で観察しています。

ところで、全く同じ床面積でも建物の形状によって金額が変わるってご存知ですか?

正方形の家と凸凹な家では、外壁の面積が異なります。

外壁面積が増えるって事は、柱も増えるし、柱や断熱や内装の壁も増えます。つまり、材料が増えて、その分職人さんの手間も工事の日数も増えます。

デザイン性は上がりますが、その分のデメリットもある訳です。

金額や日数以外にも、施工不良のリスクも高くなります。複雑な形状になれば、雨仕舞も複雑になりますし、断熱の隙間からの結露も心配になりますね。

また、建物の形状は耐震性にも影響します。建物の「重心」と強さの「剛芯」のずれを「偏芯」と言いますが、この偏芯が小さければバランスの良い建物で耐震性が高くなります。

ちなみに、地震に強い家は正方形で窓は小さくして、総2階、4隅は壁。 これなら最強です!

しかし、そんな家ばかりでは、面白みがないですし、味気ないですよね。

費用や耐震性は誰もが大切にされている事だと思います。

南面には、大きな窓からの日差しが入った方が気持ちいいし。 リビングには吹き抜けがあれば解放感がありますし。 歳をとっても1階で生活が出来るような間取りも魅力的ですし。

これらの事を踏まえると 相反する要望と折り合いを付けなければなりません。 これって、とても難しい事なのです。

ですから、プロの知識を活用してください。 あなたよりも沢山の建物を見て、工事しているので良いアイディアが出ると思います。

ちなみに、建築関係者が自宅を注文して建てると、四角い家が多いです。 安くて、耐震性が良くて、雨仕舞が良くて、建てやすいなどが理由です。

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住宅総合ランキング2024/11/21 更新

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