住宅[373]

【家づくりにおける本当の要望】夫婦でも知っているようで知らない

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執筆者:前田 浩貴
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本日のお話は、私の無料設計相談での出来事です。

本当の要望を知るには、準備が必要なのです。では、どんな準備が必要なのか具体的にお伝えします。
 
初めてお会いする方との相談でした。

ご主人は、理論的にお話されて、頭がキレル感じの方です。奥様は、感覚でお話される方です。
 
まず、ご主人に家づくりの要望や考えなどを聞いてみました。

ご主人 「私の希望は、書斎です。書斎があれば他は何もいらない。」
前田 「書斎で何をされるのですか?」
 
ご主人 「毎日、2時間ぐらい仕事します。子供がパソコンとか触ると困るし・・・。」
前田 「ご自宅でもお仕事されるのですね。どんな書斎がいいですか?」 

ご主人 「6帖の部屋で本棚とソファーを置きたいです。」
前田 「他には何かありませんか?」

ご主人 「これだけあれば大丈夫です。」
 
この後、書斎について私が質問をすると、レポート用紙いっぱいに要望が出ました。確か、最初は6帖とソファーと本棚だけだったのに・・・・

書斎のお話を聞いていると、お仕事について色々と教えて頂きました。お仕事のお話は、私にはよく分からない内容です。
 
さて、あなたも考えてみて下さいね。この状況をイメージして、どんなお家を設計したら良いと思いますか?
 
私は、

「ご主人を労えるような住まいに出来たらいいな~」

と思いました。
 
なぜなら、ご主人は私には分からないお仕事の話を一生懸命にされるのです。もちろん、横には奥様もいらっしゃいます。
 
私が感じたご主人の気持ちは・・・・

「家族の為に一生懸命に仕事をしている。しかも、自宅に仕事を持ち帰って毎日2時間もしている。一家の大黒柱の役目を十分に果たしている自分は立派だろ?」

でも、これって言葉にだして言えないのです。

そして、思っている事をすぐに言葉に出来ない奥様が言葉では無く、何かでご主人を労えるような住まいになったら素敵だと思います。
 
次に奥様です。

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