住宅[373]

建築のモジュールとは

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執筆者:高田 和政
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皆さんは「建築モジュール」という言葉をご存知でしょうか。

「モジュールに従う」とは簡単に言うと「あるひとつの規則に則る」ということなのですが、建築の場合、それを柱の間隔で用いるのが一般的となります。

つまりは柱の間隔を何cmにするかという事をモジュールを何cmにすると表現するのです。

モジュールで決めたセンチの倍数で柱が並ぶことになるので、必然的に部屋の大きさや廊下の幅、階段の幅等もこの寸法で規定されます。それによって、何畳の部屋や何坪の家という大きさのイメージが共有できます。

さらには工業製品であるパネル材やアルミサッシの大きさ等もこのモジュールを基に作られており、あらかじめ必要な大きさがわかるため、ムダな部分を切り落とす必要が少なくなります。

このように建築行為での約束事としてモジュールというものを決めておくと意思疎通が容易になり、様々なことが経済効率的に行えます。

この建築モジュールで最も一般的なのが91cmモジュール。ハウスメーカーや建売物件の説明でよく使われるのですが、実はモジュールを決める上での最小寸法なのです。

建築基準法では階段の幅を75cm以上とするように定められています。

その有効寸法を確保できる柱間最小寸法が91cmなのです。

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