住宅[373]

機能性は耐震性・断熱性・気密性・耐久性・省エネだけで計れるか

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執筆者:前田 浩貴

最近の住宅には、機能性が求められています。

耐震性

断熱性

気密性

耐久性

省エネルギー
 
それらは、数値で表現されています。特に皆さんが気になるのは、断熱性と耐震性です。もちろん、これらも数値で性能を表現されています。そして、求められるレベルはどんどん高くなっているのが現状です。
 
ここ愛知県でも北海道や北欧レベルの断熱工事をすることも出来ます。それを売りにしている住宅会社もいます。
 
地震などの災害に備えて、強い家を建てる事が出来ます。

「震度6が20回起こっても全く損傷の無い家」などいつ起こるか分からない寒波や猛暑や地震や台風に備える事はとても良い事だと私は思います。
 
だけど・・・・

これらを過剰に準備するのには、それなりの費用が必要なのも覚えておいてください。

あなたに質問です。

これらの性能を満足している家が良い家なのでしょうか?

私が思うには、機能性と同じぐらい大切なものがあります。

価格?会社の規模?施工実績?営業マン?デザイン?・・・・
 
いいえ、感覚です。

もし、数値だけのスペックを重視するのであれば、カタログや実験結果を比べたらいいのです。
 
例えば、車を購入する場合を考えてみましょう。

カタログには、エンジンの性能や車体の大きさなどの数値が明記されています。

だけど、試乗しますよね。

車内の快適性であれば、エンジンの音や振動が伝わる感覚。色であれば、思ったよりも鮮やかだったり、光って感じたりします。更に、スポーツカーなら海岸沿いを走っている場面を思い浮かべたり、ファミリーカーなら家族で遊びに行く楽しい様子を想像するでしょう。
 
それらの感覚はとても複雑で、あなたですらご自身の言葉で表現出来ない事が多いのです。機能と感覚どちらも大切ですが、あなたがイメージする暮らしの場面で、その割合が6:4や3:7や1:9・・・・と変化します。
 
だから、そのような心情を理解してくれる住宅会社を選ばないと思うような家づくりが出来ない事もあるのです。

機能性や営業マンや見積もり金額やプランやデザインや施工実績や会社規模・・・それらは、表面的な事だと思います。
 
あなたがもっと感覚を大切にしたいのでしたら、今までに建てた家に住まわれている人に暮らしや楽しさの話を聴いたり、代表者と話をするなど、手間を掛けて下さい。
 
家づくりを考えると、どうしても機能性を考えてしまいます。

考えてもいいのですが、それだけでは不十分なのです。

住宅会社の営業マンも機能性についてセールストークをします。

だから、注意しないとあなたも知らないうちに機能性だけが家づくりの判断基準になってしまうかも知れません。
 
家づくりには、色々な要素があります。

ある一つの事に執着しすぎると、周りが見えなくなってしまいます。

あなたは建築士になる訳ではありませんので、細かい事や専門的な事は住宅会社に任せてください。あなたは、もっと広い視野で家づくりを考えて下さいね。

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