住宅[373]

【担当者に】家づくりの要望の伝え方【伝わらない】

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執筆者:前田 浩貴
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こんな会話が見学会でありました。(少し省略していますが)
 
お気づきかも知れませんが、最初の会話をご覧ください。
 
私は「一番重要だと思う事を教えて下さい。」と言ったのに相談者が応えたのは「2階でくつろぐ事」と一言だけでした。
私が色々とイメージを質問する事で相談者がお話して頂いています。
 
どんな優秀な設計者でも「2階でくつろぐ」だけでは、畳コーナーがあって、ゴロゴロして、テレビを見ながら、20時頃の行動だとは分かりません。
しかも、それは寝室だったのです。
 
最初から強い「こだわり」や「思い」を持って家づくりを始める方は少ないです。もし、あったとしてもそれが本当に正しいのかどうかは、分かりません。
 
仮に本当のこだわりでもそれを設計者に正確に伝えられているのでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
 
住まう方が「伝えている」と言えば、そうかも知れません。
見学会での会話の様に、お話していくうちに色々なイメージが具体的になって、違ったこだわりや思いになる可能性もあります。
 
今まで気づいていない要望に気づくチャンスはあります。
では、どうしたらよいのでしょうか?
 
それは、
コミュニケーション能力のある設計者・建築士を選んで下さい。自らの経験や知識を押し付けるのではなく、あなたの意見も受け入れて、それに対して素直に関心を持って質問してくれる人を選んで下さい。
 
勘違いをしている建築士・設計者がいます。
何を勘違いしているのかと言うと・・・・
建築士・設計者が教えようとしています。
 
反対です。
住まう方が建築士・設計者に教えなければいけません。私たち家族は、こんな生活がしたい・こんな楽しい暮らしがしたいと詳しく教えてあげないと、伝わりません。
 
家づくりにおいて、以心伝心はありえませんよ。

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