一人でできる子になるには 朝の過密スケジュールの時間、「コップ入れた?」「ほらタオルを入れて」「靴下履いて」「おしっこして」とずっと「次はこれをやって、はい、次はこれをやって」と指示命令ばかり。こうして、保育園、幼稚園登園前に朝から怒ってばかりいるお母さんは多いのではないでしょうか。
そこで、今日は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
なぜ、子どもが積極的に動かなくなってしまったのでしょう。
「早く片付けなさい」「早く靴を履きなさい」と一日中、機関銃のように叫んでいるのに子どもがちっとも動かない子どもがいます。せっかちな待てないママが「もう時間がない」「私がやった方が早い」と親が手伝っている場合、こうなります。
最初に指示を出しながら結局は親が全部やってしまうと、子どもは「自分がやらなくても最終的にはやってくれる」と考えているのです。
(c)あべゆみこ
荒療治ですが、片付けなかったから公園に行く時間がなくなってしまった、いつまでも靴下を履かないから今日はお出かけを中止せざるを得ないなど、自分の行動に対して起こった結果を体験させましょう。きっと明日からは言われなくても片付けるようになりますよ。
例えば着替え、子どもが出来ないからと全部、親が手を出してしまっている家庭の子どもは“やってもらえるもの”と思うようになります。
いきなりすべて自分で出来なくても、一部ママが手伝って残りは子どもにやらせましょう。玩具が散乱していて全部子ども一人では難しければ、最後の3~4個のブロックは子どもに箱に入れさせるなどです。最後をやらせることがポイントです。
洋服のボタンの場合、5つあったら上から3個はママがやって最後の2個は子どもにやらせましょう。
そのときのポイントはボタンは首に近い見えない部分は子どもには難しいので下段の1個か2個を子どもに留めさせるようにします。それから着替えも片付けも最後の部分を子どもにやらせ“達成感”を得させることも大事です。最初やらせて後は親がやってしまったら子どもは満足も成功体験も得ることができなくなってしまいます。
一人でできるようになるには“口先だけはやめる”“親が全部、手伝わない”“達成感を感じさせる”の3つがポイントですよ。
小学生になると自分の身の回りのことは自分ですることを求められます。3月31日までやってもらっていた子どもが、4月に小学生になったからといって急にできるようにはなりません。通園バックの中からタオル、コップを出す、朝は一人で入れるなどスモールステップで幼児期から少しずつ自分でできることを増やしていきましょうね。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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