毎回、スーパーに行くたびにお菓子を買わされるので「今日は買わないからね」と出かける前に約束させました。
しかし、実際、色とりどりの美味しそうなお菓子を見ると欲しくなってきます。せっかく我慢させたのにスーパー側も少しでも売上アップを狙っているのか、これでもかとレジ横にはガムやチョコレートが置いてあることも多いです。
「買って~買って~」と泣き叫ぶ子ども、怒るお母さん・・・だんだんと周りの冷たい視線が気になってきます。
虐待していると思われたら大変、「うるせいなあ」という形相で怖いおじさんが睨んでいる。つい財布の紐を緩めて「じゃあ、一つだけ買ってあげるから泣き止みなさい」とやってしまいます。
こうして自ら出かける前の約束を撤回・・・子どもは“大騒ぎして泣けば親は買ってくれる”としっかり学習してしまいます。毎回、買ってくれるまで泣き声はバージョンアップしていきます。
又、こんな場面もあります。8時には家を出ないと幼稚園バスがきてしまう、バスの発車時刻が迫ってきているのにいつまでのおもちゃが散らかっている、トイレも済ませていない「早く片付けなさい」とせかすお母さん。
「まだ遊んでいたい!」とだだを捏ねる子ども。「ああ、もう時間がない!」とついさっきまで子どもに片付けるように言っておきながらさっさと親が片付けてしまう。
毎朝こんな繰り返し。子どもは最終的にはママが片付けてくれるとわかっています。
でも痛い思いをさせなくてはなりません。「もう出かける時刻過ぎそうだからお母さんは先に行っているね」とドアから出る振りをするのです。
幼い子ども一人でバス停まで行けません。だから大慌てて片付けて飛び出してきます。又、バスが行ってしまったから幼稚園を休まなくてはならなくなったという荒療治も時には必要です。
両方に共通する方法は一つ、親が約束を翻さないことです。買わないと言ったら絶対に買わない、鼻血を出しても買わない。~時には家を出ると言ったら絶対に出かける、どんなに騒いでも“アカンものはアカン”のです。
会津藩の子弟教育“ならぬものならぬ”の精神を親が貫きましょう。そうすると、子どもはダメなものはダメなんだと思います。