教育[725]

【子育て】敬語は何歳からいつまでにどうやって教えればよいか

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執筆者:立石 美津子
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両親からは正しい敬語を聞いて育ったはずの私ですが相当、苦労しました。更に高度なことを要求されたからです。シスター(修道女)や先生に対して「ごめんなさい」「すみません」と言うと厳しく「申し訳ございませんでした」と言い直しをさせられました。

「こんにちは」ではなく「ごきげんよう」と皇族のような話し方を強制されました。(しばらくして世間では使われていない理由で使用しなくてもよくなりましたが)お蔭で敬語は出るべきところへ出ると結構、話すことが出来ます。その点では両親と修道院のシスターには感謝しています。
 
さて、幼児を持つ保護者の皆様、ご自身が使いこなせていないとハードルは高いですが、せめて子どもの前では○のように言ってください。
 
×園長先生は今日、幼稚園にいたの?
○園長先生は今日、幼稚園にいらした?
 
ここで注意点は子ども自身に使わせることを強要はしないこと。「園長先生いたよ」と言っても言い直しをさせる必要はありません。子どもの話す言葉にいちいち注意すると話すこと自体に臆病になってしまう恐れがあるからです。周りで使い耳にしているだけで十分です。

そして、小学校3年生くらいになってから本人にも使うように躾ましょう。正しい敬語がインプットされているのでそんなに大変ではないはずです。

ただ敬語も心が伴っていないと“仏作って魂入れず”になります。どんなに丁寧な言葉遣いても相手の気持ちに寄り添わないと「かける ゼロ」意味なしです。

ビシネスマナーは相手が嫌な気分にならないようにと思う気持ちが動機としてないとNGです。

反対に、真剣に相手のことを考えている姿勢が伝われば、言葉遣いが少々難ありでも気にはならないものです。

某飲食店に朝食を食べに行った時「お客様が申されたメニューは11時からで今の時間は販売してございません」と誤った敬語を使われても、学生が学費を貯めるために早朝から汗水垂らして頑張っている姿を見るとつい許してしまいたくなります。

反対に「お客様がおっしゃったメニューは11時から今の時間は販売をしておりません!」と強い語気、冷たい能面のような表情で言われたら「何だ!このおおおおお!!!!」と思ってしまいます。言葉は言葉そのものではなくイントネーション、表情、声の質が8割近くを占めます。これを“メラビアンの法則”と言います。
 
心のこもった敬語を是非、お子さんの前で意識して使うようにしましょう。トライしてくださいね!

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