お客様のなかで、最近増えてきたなぁと感じるのは「うちの子は、小さい頃から英会話を習っています。ですから、英語は得意です」というものです。
さらに加えるなら「…なのに、学校の英語の成績が悪いです」がついてくることもあります。さらに乗せれば、「英会話の先生の教えかたが…」が乗っかります。
英会話は、ここ最近人気の習い事で、小学生…中学入試を本格的に考える前とか、中学入試をしない子…や、意欲の高い中学生が中心になって受講しているようです。
しかし、ここで問題は「英会話は、学校の成績に直結するかどうか」です。
まずはどの語学でもそうですが、語学の「できる」にはパターンがあります。
・書けるのか。
・読めるのか。
・発音ができるのか。
大きく分けて、この3つです。もちろん、どれもバランスよくできる人が、いわゆる「話せる人」です。究極はネイティブスピーカーでしょうか。英会話教室で教えてくれるのは、あいさつ表現やとオーラル中心です。文法的なことよりも、感覚的なものを中心としています。
一方で、中学生は学校で、文法中心の英語を習っています。感覚よりも理屈が中心と言えばよいかと思います。
ということは、英会話で英語をやっているからといって、英語が武器かといわれるとクエスチョンです。 真に役立つ英語を、という観点であれば間違いなく英会話は役に立つでしょう。
しかし、中学校という文法英語(僕が勝手に名付けました)においては、若干出番がないことは否めません。
では、どうすれば良いのか?
我が子によりよい教育を、ということであれば、英会話をさせるべきか?文法を早いうちからやるべきか?…
そうそう、また、英検は取れているのに偏差値が低い、なんてこともあります。英検に向けた勉強には、筆記が含まれていないためです。すべてマークシートですから。
……ここだけの話、学校の評定で5であっても、英検が3級であっても、僕はその子の実力を信用しません。自分の目で、模擬試験などの結果を見ていない限りは、帰国子女であっても。受験戦闘という場では、「発音できる」スキルはあまり求められませんから。
僕が子供に習わせるなら、小学校低学年までは英会話を。中学年からは公文式を。中学校に入って、2年生くらいからは進学塾を。きっと、こうします。
公文式はよい学習方法のひとつですが、難関高校の受験を考えるなら、いま一歩知識の数が足りません。
よく「いま高校生のところをやっているから」と言って門戸を叩いてくれるお子さまがいらっしゃいますが、やはり僕の生徒たちのほうが、知識量は上です。
英語が…と言われますが、けっきょく学ぶべき分野が広いので、語学に関しては時期と必要なスキルに応じて使い分けることが必要です。
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