日本では、小学生・中学生・高校生・大学生とかなり長い期間、英語の学習を強いられます。
それでやっと終わったかといえば、今度は社会人になっても英語を強いられる機会が出てきます。海外出張・ビジネスシーン・社内の英語化など、様々な事情で英語の使用を迫られる機会が年々増えてきています。
そのような情勢の中、多くのビジネスマンが英語を習得しようと語学学校に通っています。
では、実際に語学学校を選ぶ際には、どのようにして選んだら良いのでしょうか。今回は社会人の語学学校の選び方についてアドバイスをしていきましょう。
近年多くの企業では、「課長に昇進するためにはTOEICで○○以上のスコアを取得すること」といった条件を課しているようです。
つまり営業力・業務力・交渉力など、様々な能力はもちろんのこと、それに加えて英語の力も出世の条件になっているのです。もちろんそういった条件が課されているからといって、実際の業務で英語を活用する機会があるかといえば、必ずしもそうではありません。
ではそのような企業に勤める場合にはどのような学校を選んだら良いのでしょうか?
TOEICなどのスコアを上げるのに最も適しているのは、TOEICに特化した「筆記試験対策型」の学校です。これは高校生が通う塾・予備校のイメージに近いものと言えるでしょう。文法問題を解くために文法の知識を提供し、必要な単語を覚えさせ、よりスピーディーに解くためのテクニックなどを伝授していきます。
またTOEICには100問のリスニングテストもありますから、聞き取り能力向上のためのトレーニングも課しています。
つまり「インプット」に徹した内容となっています。そのインプットを大量にして、実際の試験では答案用紙にその知識を「アウトプット」していくのです。
そういう意味では「昔習った知識をもう一度取り戻す作業」とも言えるので、あまり大きな負担と感じない人もいるかもしれません。まして、大学入試まで猛勉強に励んで、大学でも良い成績を取って就職を勝ち取ってきた人にとっては、「勉強」はお手の物かもしれませんね。
TOEICは最初の方は時間が足りず、知識が足りず、経験値が足りず、スコアがなかなか伸びてきませんが、何回もトレーニングをしていくことによって、ある程度までは簡単にスコアを伸ばすことができるので、努力と根気が必要と言えるでしょう。その努力を支えてくれるための特化型語学学校を探してみましょう。
TOEICはある程度必要になるものの、実際に英語を運用する能力はそれ以上に必要になるケースもあります。
例えば楽天は社内での公用語が英語になりました。そうなったことで、今まで日本語で会議や報告をしていた社員が、やむをえず英語でそれらの業務を行わなければならないのです。
そうなっては「インプット型」の語学学校では十分ではありません。むしろ自分の口から、自分の手から英語を吐き出す「アウトプット型」の語学学校でのトレーニングが必要になってきます。
英語のアウトプットはイメージ的にはスポーツに近いかもしれません。スポーツも動作の仕方は見て分かっていても、それを実際にやってみると思った以上に出来ないことに気付きます。英語も同じで、文法や単語が分かるだけではなく、それを普段の会話のテンポと同じテンポで口から出せなければ会話は成立しません。
そのためにはやはり一人でのトレーニングよりはプロ(特にネイティブスピーカーが良いです)のトレーニングが最適でしょう。かつ、集団での会話トレーニングよりもマンツーマンの会話トレーニングが出来る語学学校をオススメします。
集団ですと周りの人のペースに合わせなければならず、自分のペースを築くことができません。自分に合ったペースで実力を付けていくためには、やはりマンツーマンでのトレーニングが良いでしょう。それを数か月しっかり続けるだけで相応の実力が付いてくることでしょう。