気象庁によると、今年はエルニーニョ現象が起こる可能性が高い、ということですね。
エルニーニョ現象が異常気象の発生となんらかの関係がある、ということは広く言われるようになりましたが、株式市場とはどんな関係があるのでしょう?
そのことを考える前に、まず、エルニーニョについておさらいをしましょう。エルニーニョ現象とは、南米ペルーの沖から、赤道沿いに太平洋のほぼ中心部までの広い海域において、海面温度が平年より高い状態が1年程度続くことを言います。
逆に、同じ海域で海面温度が低くなる現象を「ラニーニャ」と呼びます。
一般的には、エルニーニョは冷夏暖冬を示唆し、ラニーニャは猛暑の前兆だと言われますが、これは不確かなことです。エルニーニョでも猛暑になることもありますし、ラニーニャでも冷夏暖冬になることもあります。
そもそも、毎年のように世界各地で異常気象と言われる現象がおきているので、最早なにが「異常ではない」のかわかりづらくなっていますよね。
ラニーニャはさておき、エルニーニョに焦点を当てて、株式市場との関連性を見てみましょう。
よく評論家が言うのは、冷夏によって、外食産業や飲料メーカー、電気製品の売れ行きが計算外に悪くなり、株式市場に悪影響を与える、という話ですが、実際にはどうなのでしょう?