大きな土地を分割して販売する場合。このような2つの土地の形になることが多いですね。
図の金額の設定は大袈裟な例えですが、AとBの土地が同じ面積(坪数)であれば、Bの「旗竿地」の方がお安いのが現状です。
住みたいエリア、予算もなるべく抑えたい・・・こんな「お値打ち価格の旗竿地」って、いったいどういう評価なの?買っても大丈夫?という疑問にお答えしたいと思います(^-^)
一般的に「旗竿地」と言えば、四方を隣地・隣家に囲まれて閉塞感があり、全面とも道路からのアクセスも距離があり不便だと感じる方も多いかもしれません。
しかし、「旗竿地」イコール「コンディションの悪い土地」ではないのです! 選ぶポイントさえ押さえておけば、住みたいエリアでお値打ち価格の土地をGETできるかもしれませんよ。
選ぶポイントは、この3つです。
① 路地状の部分の幅をチェック!
建築基準法で住宅の建物の敷地は、この路地状の部分の幅が最低でも2m以上あることが義務付けられています。
ですが、この路地部分を駐車場にしようとお考えであれば、なるべく広い幅の「旗竿地」を探してみてください。最近では、2.5mくらいの幅を確保している土地が多く見受けられますが・・・用途によってはもっと必要かもしれません。
イメージしてみてください。愛車を停めて+乗り降りスペース、更に家族や客人が通る通路、そして自転車やバイクも通りたいと思えば、それなりの幅は欲しいところです。「車は停めない」という場合でも、工事の際に路地が狭いと大きな重機が入れないので、建築コストが高めになる場合があります。安く土地をGETした分、工事費が高くなる可能性も・・・
② 囲まれた隣地との高低差をチェック!
「旗竿地」の建物が建てられる場所が、奥まっていて四方を隣家に囲まれていたとしても、隣家の敷地が低くなっていれば「閉塞感」や「日当たり」の問題はクリアできるかもしれません。
理想は、「旗竿地」の南側が崖地になっているとGOODですね!ただし、隣地との高低差がある場合は、その土地の強度によって擁壁の工事や杭、地盤改良などを必要とするため、安く土地をGETした分、工事費が高くなる可能性も・・・(2回目)
③ 建築プランをチェック!
上記の2つのポイントをクリアしても、その「旗竿地」の立地条件に合った建築プランでないと快適に暮らせるとは言えません。
立地条件によって、採光や採風の計画を立てるのがプロである建築士やビルダーの仕事なのですが、世の中には「勿体無いプラン」が多く存在するので注意が必要です!
例えば、夏至や冬至の日差しの角度を図面に落としてシミュレーションすると、一年を通して明るい室内を計画することができます。2階にLDKを設置したり、トップライト(天窓)を活用したり、敷地に余裕があれば中庭を設置しても良いですね。
「旗竿地」における3つのポイント★是非、参考になさってください!
私は、「旗竿地」の路地状の土地がある形状を活かして、茶室の路地のように趣きのある空間にしたら素敵だなぁと思っています。現実世界から自分の世界への架け橋的な?
どんな土地でも長所や短所があります。その土地の性格と上手に付き合って、快適にお住まい頂ければ幸いです(^-^)
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2024/11/20 更新