[土地選び]【盛土・切土について】分譲地を選ぶ際の注意点と地盤調査の費用

【盛土・切土について】分譲地を選ぶ際の注意点と地盤調査の費用

2015/06/29

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今回お伝えする事は、造成地の選び方についてです。

「盛土(もりど)」と「切土(きりど)」という言葉をご存知ですか?

盛土とは、元の地盤が低い場合に土を盛る事です。盛土で心配なのは、地盤の弱さです。 転圧はしますが、地盤が落ち着くまでは数年かかります。 場合によっては10年なんてこともあります。

また、元々田んぼで、そこを盛土した場合は 建物を支持するのに十分な強度が得られないので 地盤改良工事が必要になります。

切土は、斜面を切り取り、平らな土地を造る事です。ですから、元々の地盤は強い場合が多いです。しかし、切土をした上に盛土をして造成をしたら、地盤の改良は必要になります。

さて、この2点を踏まえて分譲地を見ると・・・・盛土と切土が敷地を2分している造成地がある事にお気づきになると思います。

例えば、擁壁(土留め)が2m以上ある造成地では、 擁壁の底盤基礎の長さも2m程あります。つまり、敷地境界線から2m以上掘っているので、その部分は盛土になるのです。

盛土の部分が建物にかかっていたら、その部分だけじわじわと沈下する可能性もあります。 地盤改良をしたら大丈夫だと言われるかもしれませんが、特別な思い入れがある土地でなければ、私なら他も探します。大がかりな地盤改良の費用が必要になりますからね。

では、あなたがこの様な造成地が気に入った場合 どの様に判断したらよいのでしょうか?

プランを考える事です。擁壁からなるべく離して、建物を配置するプランにしましょう。その場合は、プラン集から選ぶような家づくりでは対応が難しいでしょう。敷地や環境に合わせてプランしなければなりません。

もう一つ、判断方法があります。 販売されたばかりの分譲地では判断できませんが、先に建っている建物をチェックしてみてください。

基礎に髪の毛よりも太いヒビが入っていないか?(ヘアークラックと言います) そのヒビは斜めに入って、不均等になっていたら地盤が下がっている可能性があります。その他に、窓廻りや外壁などにも地盤沈下のサインは出ます。

私たちが調べる時は、 造成前の現況測量図や航空写真や近隣の地盤データを手に入れて 造成前の地盤の高低差や造成方法を現地で確認しています。これらは、地盤調査会社でも手に入りますので、地元の地盤調査会社に問い合わせてみてください。

もし、あなたが気になるようでしたら、土地所有者の了解をとって 地盤調査も出来る場合があります。調査方法によって費用は異なりますが、私たちが行っている調査なら 5万円ぐらいです。

地盤改良の費用が大きいほど、お家にかけられる予算が減ってしまいます。また、弱い地盤は資産価値も下がりますので、土地選びの際は、目に見えない強度もご注意ください。

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2024/12/03 更新