「こんな大人に成長してほしい」と願うのは親としては当たり前の感情、さらに「自分よりビックになってほしい」と思いますよね。
でも〝蛙の子は蛙“で親にとても似てきます。“子は親の姿を映す鏡”。子どもは親の思い通りになんか育ちません。親の後ろ姿、親がしているように育ちます。もし、親が以下のような態度をみせていたら子どもは同じ行動をとるようになり、親そっくりになってしまいます。心当たりのある方はちょっと気を付けてみませんか?
■公共のマナー
×電車内に入ってくるなり「ほら○○ちゃん、あそこが空いているから座っちゃいなさい」席取りをさせる。
×老人が前に居ても寝ている振りをする。
こんな態度を見せていたら「思いやりのある子」「優しい子」には育ちませんよ。
×横断歩道の緑が点滅している時にダッシュ。「急いでいるし、大人と一緒だからまあいいか」と思っていませんか。
普段のこんな態度を見せながら登校時に「車に気をつけるのよ」と注意されると、「言葉と態度が違うじゃないか」と矛盾を感じています。
■挨拶
×相手から「こんにちは」と言葉をかけられない限り、自分からは決して挨拶はしない。
先生から挨拶されてからしか、挨拶を返さない、同じマンションに住んでいるのにも関わらず、特に親しくないからという理由ですれ違っても無言。これでは挨拶をする子には育ちません。 「挨拶が出来るようになってほしい」と願うのならば良いお手本を率先して見せることです。
×幼稚園・小学校の担任に年賀状を書く習慣をつけていない。
感謝の心を育てたいのならばお手紙を書く大人の姿を見せましょう。また、子どもが文字が書けなくても年賀状、暑中見舞いのハガキに子どもに絵を描かせ、そこに親が文章を添えるなどしましょう。
■言葉遣い
×超・やばい・マジを親が連発する。
「きちんとした言葉遣いする大人に育ってほしい」ならば子どもが普段耳にする言葉に気を付けることです。少し、神経を使いましょう。また、きちんとした日本語が書かれている絵本の読み聞かせをして沢山の美しい言葉を子どもの脳にインプットしましょう。
■約束
×登園時刻を守らない。
×保護者会に欠席・遅刻の連絡を入れない。
×提出物の期日を守らない。
約束を守る子に育てたいのならば決められた約束は守ることです。もし、遅刻、欠席しなくてはならない場合は電話をして一報を入れる姿を見せておきましょう。
■お下品な態度
×荷物を持っているからと足でドアを開ける。
×菓子を食べる。子どもがぐずったからと直ぐに菓子を与える。
×電車の中で化粧。
将来、電車内でお弁当を食べたり、顔の修復作業である化粧を他人から見られても恥ずかしいと感じない脳を作ってしまい極めて危険です。
■大人が直ぐに切れる
×子どもが喧嘩しそうだからと「なんで意地悪するの!」と頭ごなしに叱る。
人よりいいものを欲しいという気持ちは人間が本来持っている自然な感情、頭ごなしに叱られたら理不尽さだけが残ります。子どもだってちゃんと説明すればわかります。 「欲しくなったんだね。でも、そんな時はお友達に『貸して』と言おうね」と、どうすれば良いか手本を見せましょう。
筆者は子ども達の指導をしていますが、国立小学校へ入学が決まった子どもが地元の公立に行く友達に向かって「みんなは頭の悪い子が通う学校へ行くけれども、僕は頭の良い子が通う小学校へ行く」と言いました。 こんな言葉を子どもが思いつくはずもなく親が家庭で話題にしているのでしょう。 この子はきっと大人になったら自分より能力が低い人を差別したり見下す人間に育つでしょう。
親の態度を見て子どもは真似します。注意したいものですね。
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2024/11/22 更新