子どもが2~3歳くらいになると、そろそろ一人で着替える練習をさせたいと思うお母さんも多いようです。でも着替えって手元が見えない服を何行程も経て着る行為で案外難しいんですよ。
■子どものやる気を引き出すためには
何事も動機が大切。着替えたいという気持ちを持たせることがポイントです。前の日に服を選ばせる、早く着替えて公園に行くなど着替えたら楽しいことが沢山待っているシチュエーションで行いましょう。
反対に小児科に行く、パジャマに着替えて寝なくてはならない場面の着替えはモチベーションが下がります。眠い、嫌な気持ちの中での着替えは親がやってあげてもいいかもしれませんね。
それから「どうして出来ないの!」「さっさと着替えなさい」とつい言ってしまいますが、これは禁句です。
■着替えの手順を教えましょう
大人には簡単に見える着替えでも子どもには案外難しいものです。
ティシャツなどは、
①頭からすっぽりかぶる
②手を通す
③下にずらす
この順番だけでも教えてやるとスムーズに出来たりします。
■難しい服を与えない
ボタンの穴か小さい、デザイン性を重視していて必要以上に沢山付いている、蝶結びが必要な服、これらの服は手先が不器用な子どもにとって少しハードルが高すぎる服です。着るのに何行程も経なくてはならない洋服を着せる時はお母さんが手伝ってやりましょう。
子ども自身にやらせるにはこんな服を準備しましょう。
●ガボッと着ることが出来る大きめのスモッグタイプのもの
●襟ぐりが大きめのもの
●長袖よりも半袖
●前後が目で見てわかりやすいように前にはアップリケが付いている
これらのデザインがなければ前後がわかるマークを刺繍してあげましょう。
■着替えの時間
寝る前、保育園の登園前など着替えは時間制限場がある中で行うもの。
だからイライラしがちになります。時間が制約されている中で行うと「着替えなさい」と指示を出しながら結局は親が全て手を貸していることにもなり兼ねません。
そうすると子どもは「自分がやらなくても最終的に『出来ない、出来ない』と騒いでいたら着替えさせてもらえる」と思って自ら動かなくなってしまいます。着替えの練習をさせる時には時間に余裕を持ちましょう
■達成感を得られるには
最後の仕上げを子どもにやらせましょう。例えばボタンが5つ付いている服ならば、4つは親がやり最後の1つは子どもにはめさせるなどです。
特に首元は見えないですし手先も動かしにくいので難しいです。。そして、1個でも自分で留めることが出来たら「凄いじゃない」と褒めてやることを忘れずに。
長ズボンは両足の部分が長いので途中まで履かせてやり、定位置まで上げるのは子どもにやらせるなど最後の部分は子どもにやらせ成功体験と達成感を体験させると良いですよ。
数年前まではまだ赤ちゃん、自分で食事することも場所を移動することさえも出来なかったのです。すぐに大人と同じように服を着替えることが出来るようにと親が焦ってはいけません。
“着替え”は多くの能力が発達していないとクリアできないものです。一人で着替えが出来ない小学生なんかいません。ドーンと構えていましょう。
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2024/11/20 更新