[乳児・幼児]抱っこのチカラ 少しの抱っこが子どもを落ち着かせる

抱っこのチカラ 少しの抱っこが子どもを落ち着かせる

2015/08/10

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あなたはどのくらいの頻度で子どもを抱っこしていますか?それとも「もう大きいから抱っこなんて必要ない」と思っていますか? 抱っこは親子が互いに癒される温かなコミュニケーションです。

そしてもう一つ、抱っこには子どもの心の発達を促すという大切な意味があります。そもそも皮膚と神経は元をたたどれば起源は同じです。皮膚に触れることは脳に触れることに通じるのです。

つまり、抱っこは、子どもの脳にいい刺激を与え、心の発達を促していくかけがえのない親子のコミュニケーションなのです。

抱っこが心を強くしていく

お母さんにたくさん抱っこしてもらうことで、子どもの精神はたくましく健全に成長していくことがわかっています。

逆に抱っこが少ないと落ち着きがない、怒りっぽい、人を信じることができずに人との接触を極端に嫌がる、逆に誰かれ構わずベタベタとくっつきたがるなどの発達のアンバランスが生じることが少なくありません。

あなた自身が家事や仕事で忙し過ぎるといった理由で、抱っこの時間が少なくなっているとしたら、ここでちょっと立ち止まってみましょう。そして、もっともっと抱っこしましょう。子どもの心が大きく発達する今こそ、子どもの心に寄り添い、意識的に抱っこすることが、子どもの「これから」にも大きく影響するのですから。

抱っこに宿る3つの意味

・子どもの自己肯定感がはぐくまれる
お母さんに受け入れられているという安心感とともに「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感が生まれます。自己肯定感は、自信ややる気を生み、人を信じて良好な関係を築いていくための前提となります。

・共感の喜びを体験できる
抱っこによって子どもは人と共感し合う喜びを知ります。またお母さんが「悲しいね」「悔しいね」などと子どもの感情を言語化することで、感情と言葉が結びついていくのです。自分の気持ちを受け止めてもらえれば、他人のつらい気持ちを理解し、共感できるようになります。

・子どもの心を安定させる
抱っこして体をゆっくり揺らしたり、背中をトントンとリズミカルにたたくと、子どもの脳から精神に安定をもたらすセロトニンが分泌されます。そのため子どもは抱っこされると安心し、ハッピーになれるのです。

こんなときこそ抱っこしよう

・登園したくないというとき
まずは子どもをひざにのせて抱っこし、あなた自身の気持ちも落ち着かせましょう。その上で「どうしたの?おなかが痛いの?」「今日は幼稚園に行きたくない気分なのかな?」と子どもの気持ちに寄り添う言葉がけをしましょう。それでも行きたがらなければ、無理せずに1日ぐらいお休みしてもいい、くらいの心の余裕をもちましょう。

・なかなか寝付けないとき
子どもがなかなか寝付けないときは、添い寝をしてあげましょう。子どもの肩や胸のあたりをやさしくリズミカルにトントンしてあげると、セロトニンの分泌が促され、気持ちが安定してきます。翌朝、子どもが目覚めたら、笑顔で「おはよう!」とぎゅっと抱っこして、気持ちをリセットさせてあげましょう。日中は外で遊び、太陽の光を浴びることでセロトニンの量も多くなります。

・発表会などで頑張ったあと
子どもの努力を認め「頑張ったね!」とぎゅっと抱っこしてあげましょう。大好きなお母さんに喜んでもらったことで、子どもは大きな達成感を味わい、心が満たされていきます。あなたが思い切りほめれば、子どもは自信をもち、「次も頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。

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