“いいママと思われたい“
“良く出来た母親と言われたい“
そんな強い願いからか、子どもに対して“どこへ出しても恥ずかしくない子に育ってほしい““いい子に育ってほしい““人に迷惑をかけない子に育ってほしい“と思い、子どもに大きな課題を課している人がいます。
“子どもの出来栄え=親としての出来栄え“
となってしまっているのですね。でも、親も子もしんどい状況に陥っています。
■親の願いを押し付けるのは止めましょう
子どもが生まれる前は“どんな子だっていい、男の子でも女の子でもどちらでもいい““五体満足でさえいてくれれば“と願っていた筈です。
そして、天使のような赤ちゃんを見て“幸せな人生を歩んでほしい“と強く思ったのではないでしょうか。
しかし、半年、一年経過すると、だんだん欲求は高くなりママ友の子と比較しては“うちの子はまだ歯が生えない““体重が増えない““歩くのが遅い““言葉が少ない“とないモノねだりをして一喜一憂する日々が続くものです。
でも、そんな思いが“人間を作る子育て“という最高に意義ある楽しい仕事をしているのにも関わらず、お母さんから笑顔を奪っていきます。
そして“もっと栄養のバランスのよい離乳食作らなきゃ““絵本の読み聞かせの冊数を増やしてどんどん言葉を覚えさせなきゃ“と課題を課し、この期待に応えてくれない子どもを見て嘆いたり、怒ったりします。
子どもも“いい子でいなきゃ“と親の顔色を見て一生懸命、期待に応えようとします。でも、これって親子双方にとって幸せなことなのでしょうか。
■幸せなのは脳がそれをどう捉えるか
「コップに水が半分入っている状態」を見て“ああ、もう半分しか入っていない“と思う人、“まだ半分もある“と思う人。
40歳になって“ああ、もう歳だ“と落胆する人、“人生80年、まだ後、半分もある“と思う人様々です。
コップの水も年齢も事実は一つなのに感じ方が180度違うのです。
自己啓発セミナーをハシゴして、お金と時間を投資、“プラス思考““前向きに“などと言われますが大人になって沁みついている考え方の癖を変えることはなかなか出来ません。
ところが子どもの頃から他人の子どもや兄弟と比較されることなく
・体重は平均値ではないけれど生まれた時よりも大きくなっているわ。
・まだスプーンは使えず手づかみだけど、哺乳瓶でしかミルクを飲めなかった時代よりは成長しているわ。
・好き嫌いして少食だけれども、食べているものもあるわ。
と子どもの過去と今を比較して、僅かな成長でも喜んでやれるママの元で育った子どもは成人したとき、自分の身に起こっていることを悪くは捉えない考え方が身に付きます。自己啓発本を読み漁る必要もありません。
■子どもは親の所有物ではない
子どもは受精卵になった時点でパパとママとは違う人間です。だから自分の所有物と思ってはいけません。
更に“子育てを通して自己実現“と考え、
“子どもが良く育つこと=母親の評価“
とするのはやめましょう。人よりも先を行くこと、優秀であることが成功ではないのです。子どもが「ああ、この世に生まれてきて良かったな。人生って楽しいな」と思えるような大人に育てること。
そのためには“いい母プレッシャー“の呪縛から解き放たれ、今の子どものあるがままを認めてやることです。
子どもを産んだ瞬間“生まれてきてくれてありがとう“と思った感謝の気持ちを忘れずにましょう。そうしたら、子どもも“生まれていて良かった“と思うことができます。子どもの幸せとは何か冷静になって考えてみましょうね。
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2024/11/21 更新