妊娠中、もう少しで会える赤ちゃん。期待と不安で一杯です。 育児書を読むと沢山の情報が溢れています。初めての出産の場合、母親学級に通う人もいますね。沐浴のさせ方、授乳の仕方、沢山教えてもらえます。
母乳を与える、オムツを交換することなど繰り返しやっていれば誰でも上手に出来るようになります。
でも、一番躓きやすいことはあまり教えてもらえません。自分で経験して試行錯誤するしかないんですね。今日はママになる前に知っておきたいことについて、少しだけお話したいと思います。
①教科書通りにはことは進まない
この世に同じ人はいません。個性を持ったかけがえのない一人の人間。食欲だって味覚だって異なります。胃の大きさだって異なります。
「3時間おきに授乳」と育児書には書いてあります。でも、キッチリカッキリ、3時間おきに目を覚ましおっぱいを欲しがるとは限りません。さっきおっぱいをあげても飲み足りなかったのか10分後には泣き出したり、食欲より睡眠欲が勝って4~5時間も眠っていたり。
哺乳瓶に入ったミルクと違い母乳の場合、何CC飲んだかわからないので、授乳前に赤ちゃんを体重計にのせ、授乳後にまた量り、何CC飲んだか量っている人がいます。ほとんど体重が増えていないと心配になり、かえって神経質になってしまいます。
病院では赤ちゃん用の体重計がありますね。家でも使用するために借りたり購入する人がいますが全くの無駄使い。その費用をタオルやベビー服にあてましょう。
飲みたくなかったら飲まない、飲みたければ好きなだけ飲ませればいいのです。
②他の赤ちゃんと比べない
生後、1年は日に日に子どもは変わってきます。首の座り、寝返り、お座り、だいたいの目安が書いてあります。でも気にしないことです。
1歳3ヶ月になっても、まだつかまり立ちをしていて一人で歩けない子、8ヶ月くらいから小走りに走っている子もいます。でも、後から振り返ると立ったのが遅い早いで運動能力の差がある訳ではありません。
言葉も同様。早く話し始めた、遅く話し始めた、思考力に大きな差がある訳ではありません。オムツだって小学生になって付けている子はいませんから日時を決めてトイレトレーニングをすることもありませんよ。
③子どもは自分の所有物ではない
10ヶ月間子宮で温めていた子ども。でも受精卵となった時点で自分とは違う遺伝子を持った人間です。胃や心臓のように、子宮から出てきた子どもをつい自分の臓器と同じように所有物と勘違いしてしまう親がいます。
一つの人格を持って生まれてきた立派な人間。子ども自身の人生です。 いつかママは天国に行き、子どもとお別れする日がやってきます。「いつかお別れする日のための子育て」のスタート。だから素晴らしい人生を送れるように支援者となりましょう。
「育児本の通りことは進まない」と思うこと。あまり読み過ぎないことですね。
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2024/11/22 更新