中学から高校に入ると勉強の難易度が一気に増しますが、中でもレベルがぐんと上がるのが「英語と数学」です。
数学は全く新しい単元も出てくるので、本当の意味で一から学び直さなければなりません。それに対して英語は中学で学習した内容の延長であるため、比較的容易についていくことが可能です。
では、高校に入学して1年目の学生はどのような英語の勉強をしておけば良いのでしょうか?
<高校1年生の英語は中学英語をやり直す良いきっかけ>
高校1年生の中には「中学の時は英語が苦手だったから、高校に入ってついていけるか心配だなぁ」と頭を抱える人も多くいることでしょう。
しかし、上記でも述べたように、高校英語は中学と重複する部分が幾分かあります。ですから、新しい単元に入る前に「この単元って中学の頃はどんな内容だっただろうか」という気持ちで中学の英語を復習しておくことができます。
そうすることによって、高校での新しい内容の理解もいっそう進むはずです。これが中学とは全く関係のない内容だったら、事前に予習しておくことも、中学の復習をすることも、やる気がおきにくいですよね。
高校英語は一見すると難しく見えますが、1年生のうちは英文法を鍛えていく内容が中心ですので、この1年の間にしっかり中学レベルの英語を復習しておきましょう。
<文法に加えてやっておきたいのは英単語の暗記>
中学の頃は単語のレベルはさほど高いものではありませんでしたね。one, two, threeなど、ごく基本的なものであれば多くの人が容易に書けるようになったのではないでしょうか?しかし、高校英語の恐ろしい所はそこにあります。
高校に入ってから中心となるのは文法ではありますが、その文法の例文に出てくる単語のレベルが中学とはくらべものにならないくらいアップします。improve, explainなどのような単語が1年生の最初の方から出てきて、「基本単語」というくくりで暗記をさせられます。
しかも、中学で覚える単語に比べて量もかなり多くなります。高校では大学入試に備えて1500個程度の単語を暗記しておかなければなりません。
もちろん簡単なレベルのものはほとんどなく、先ほど出てきたようなレベルの単語が1500個です。気が遠くなりそうですよね。しかし、そういう暗記の努力を日々の時間を惜しんでコツコツ続けていける人は、1年間でも大きな飛躍を遂げることができます。
逆に、中学の時にいくら英語が得意だったとはいえ、高校に入ってほとんど単語を覚える努力をしていないようであれば、一気に成績は低下してしまいます。そういう意味では、中学の時以上に差が逆転しやすいものと言えるでしょう。
<少しずつ文章にも触れるようにしよう>
文法と単語を固めてきたら、同時に読解にも手を付けてみましょう。やはり大学入試で一番の核となるのは読解ですからね。配点はかなり高くなりますから、対策を立てないわけにはいきません。
しかも、文法と単語だけやれば、もう読解は出来るかと言われると、そう簡単にはいきません。
覚えた単語の通りに直訳してみても、全く意味をなさない日本語が出来てしまい、「この文章は結局のところ、何を言っているのだろう?」となってしまうことがあります。そこで大事になってくるのが、日本語を読み解くという点です。
意味をなしていない日本語が「分からない」と嘆くのではなく、「この日本語はどういう意味なのだろう」ということをひたすら考えていくのです。そういう意味では国語力が必要になるとも言えるかもしれませんね。
この力を付けるには一朝一夕では上手くいきません。これも単語と同じで、日々の努力を長い間継続できた者だけが勝ち取ることのできる力なのです。
何事も最初の1年が肝心とは言いますが、英語も同様です。途中で諦めたくなることもありますが、努力を続ければ明るい未来が見えてきますよ!
【あわせて読みたい】
>>【英語の土台を作る】高校2年生がやっておくべき英語の勉強
>>【高校生の英語】読解と文法の有効なノートの取り方
>>高校生の英語の辞書の選び方と紙と電子辞書の使い分け
>>【英検とTOEICの違い】英語の語学検定の違いを検証
>>ステージごと英語の勉強法【小学生・中学・高校・大学・TOEIC】
教育総合ランキング
2024/11/21 更新