[学習全般]子どもの頃から新聞を読むことの効果

子どもの頃から新聞を読むことの効果

2015/04/14

6,855VIEWS

新聞は良い影響はもたらすことはあっても、悪影響となることはありません。

しかし、最近はインターネットなどが広く普及しているということもあって、すぐにニュースを手に入れることができるため、新聞は以前よりも読まれなくなっているようです。しかし、新聞は是非とも子供の頃から読んでほしい「最高の教科書」なのです。今回はその意義について説明していきましょう。

そもそも新聞には何が書かれているのでしょうか?新聞には「世の中で起こっていること全て」が書かれています。

例えば「政治の世界で決定されたこと」「経済業界で起こった出来事」のような堅苦しい内容から、「昨日のプロ野球の試合の結果」や「地元で起きた事件やトピック」のような比較的やわらかい内容のものまでとても幅広い内容を扱っています。ではそれをどのようなスタンスで読み進めていくのが良いのでしょうか?


その1つは「文字に対する慣れ」を形成するという視点です。

新聞には子供にとって難しく思えるような漢字が数多く出てきます。また、漢字は読めたとしてもその意味するところはなかなか把握しきれていないようなものもあります。しかし「まだ学校で習ってないから」で終わらせてしまうのはとてももったいないことです。

そこは親がしっかりサポートしてあげながら、子供に「言葉の大切さ」を教え込んでいく絶好の機会です。「この漢字は何て読むのかな?」「これはどういう意味なんだろうね?」などと問いかけながら、あくまで子供との「会話」をしてください。そうすることで文字に対する興味が培われるのではないでしょうか。


そしてもう1つは「社会について考える力」を形成するという視点です。

政治にしても経済にしても、最終的には私たちの生活と結びついてくるようなものばかりです。

例えば消費税増税のニュースなどは、子供と買物の話をして例えるのに最適な出来事と言えるでしょう。「政治家の人たちが今回消費税を上げると君にはどんなことが起こるかな?」といった軽いテーマで子供と語り合うのが良いでしょう。

また政治にしても子供は投票権を持ってはいませんが、現在は投票率が非常に低い世の中であることを考えても、子供のころから選挙に行って自分の意志をしっかり投じてくることの大切さを考えることは重要なのです。

20歳になってから「選挙に行きましょう」と言ったところで、その意義を見出すことはなかなか難しいようですから、小学生の頃から「1票の重み」をしっかり理解させることで、長い目で見れば日本という国に対して良い効果をもたらすのではないでしょうか。

子供は普段の学校の社会の授業では、どうしても「つまらない勉強」の一部として見てしまいがちです。それを「対話」と「新聞」を用いて、「子供がどこまで理解しているか?子供は社会に対してどのような考えを持っているのか?」をしっかり引き出し、それを上へ上へと引き上げてあげるのも親の重要な役割でしょう。


また、ちょっと変わった視点でも1つ例を挙げてみましょう。

以前、高校生が受験する模擬試験で新聞についている4コマ漫画が出題されたことがあります。

漫画というのは往々にして「少ない情報量で多くの事を理解させる」のには適した教材と言えます。「そこに出てくる登場人物はなぜ笑っているのか?なぜ怒っているのか?」という心理描写を捉えたり、「なぜこの人物はこんなセリフを言ったのか?」という状況判断を端的な漫画でさせるのは、ある意味「情操教育」にも成り得るかもしれませんね。

このように、新聞は隅から隅まで、「生きた教材」でいっぱいな「良書」なのです。もちろんじっくり読み進めていく中では、最初のうちは全て読み切ることはできないかもしれませんが、「量より質」のスタンスで、じっくり進めてみるのはいかがでしょうか?

【あわせて読みたい】
>>【暗記すればOK?】意味を教えない教育現場

教育総合ランキング

2024/11/22 更新