実は60%~70%がひらがなで30%~40%が漢字で構成されている漢字かな交じり文は世界で一番読みとり易い文章だと言われています。全部“ひらがな”であったり、全部アルファベットである英語や、全部漢字の中国語は読み取りにくいと言われています。
又、こんな話もあります。日本に高速道路が初めて作られる時、道路標識の文字を何にするか実験が行われました。高速道路上では運転するドライバーが瞬時に標識に書かれている言葉を読み取らなくてはならないため、人間が一番速く読み取れる文字を使う必要がありました。
ローマ字は読み取るのに1.5秒、ひらがなは0.7秒、漢字は0.06秒で読み取ることができました。ですから道路標識は漢字で書かれているわけです。
また、皆さんも経験があると思いますが電車の吊革につかまっていて目に飛び込んでくる漢字で書かれている「新宿御苑前」などの行先も、読もうと意識しなくても見ているだけで一瞬でわかりますよね。これも同じことです。
さて、前述のことは昭和初期に石井勲先生が発見したことで“石井式漢字教育”と呼ばれます。“石井式”なんて前につかなくても “漢字を使って教える”のが当たり前になるとよいと思います。漢字は難しいものではないこと、漢字仮名交じり文から与えた方がよいことを頭に入れましょう。
常識に囚われていると真実が見えないことがあります。どうぞ、これまでの教育観を捨てる勇気を先生方には持ってもらいたいものです。
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2024/11/23 更新