こんな感じです。皆さんも、今から出てくるひらがなを声に出さないで読んでください。
(拾い読みの例)
「き」「し」「ゃ」「の」「き」「し」「ゃ」「が」「き」「し」「ゃ」「で」「き」「し」「ゃ」「し」「た」
これは、ただひらがな一文字一文字を拾って読んでいるだけで“拾い読み”といいます。
今、経験して頂きました。「む・か・し・む・か・し・あ・る・と・こ・ろ・に・お・・・・」という感じです。これは意味内容まで理解しないで読んでいる状態です。
これでは、本を読むスピ-ドが遅くなるため、なかなか本の楽しさを味わうことができません。小学生でも算数の文章題を拾い読みしていて、内容がわからず式を立てられない子どもがいます。ひらがな46文字読めることは、読解にはつながらないのです。
では漢字かな交じり文で先程の文章を見てみましょう。
「貴社の記者が汽車で帰社した」
どうですか。読もうと思わなくても見ているだけで内容がわかりますね。
ほとんどの絵本がひらがなばかりで書かれていますが、ひらがなばかりの絵本は、大人が読んでも読みづらく、意味も大変読み取りにくいです。
漢字が頭に入っていると、たとえ、ひらがなばかりで書かれた文章を読む時も自分の頭の中にある漢字に置き換えて読んでいます。
ですから、漢字力のある子どもは読解力も高いです。音を拾って読むだけの“拾い読み”の悪い習慣が付かず、意味を汲み取りながら読む読解力が身に付きます。
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2024/11/23 更新