がん保険という名前の保険はたくさんありますが、脳卒中だけのための保険というものはなく、いわゆる特定疾病保険と呼ばれるものがこれに相当し、三大成人病に罹患した場合に死亡保険金と同額の保険金が支払われるといった類の商品が主流です。
ただデメリットもあり、保険料が割高なことと、支払い要件がやや厳しいということです。がんについては診断確定された時点で保険金の支払対象となりますが、急性心筋梗塞と脳卒中についてはただ罹患しただけでは支払要件とはなりません。
罹患した後に180日程度手足の麻痺等の後遺症が認められた場合にようやく保険金の支払対象となるのです。やや支払い要件が厳しいですが、それでも脳卒中という病気の恐ろしさを考えれば加入する価値はおおいにあると思います。
なぜなら脳卒中になればまず脳卒中の治療にかかる費用、さらにその後のリハビリ費用、もしくは介護費用、一家の大黒柱であればその期間の失われた収入など、一家にのしかかる費用の額はがんよりも甚大であると言えるからです。
また公的介護保険の2号被保険者(40歳~64歳)は16ある特定疾病による介護状態のみが、介護サービス支給の対象になります。