現在、日本人女性の平均寿命は86.6歳に達し、世界一の長寿国となっています。
一方で医学的には、女性は生涯を通じての女性ホルモンレベルの変化が心と体に大きな影響を与えており、起こりやすい疾病も変化する傾向にあるようです。
このような年齢とともに変化する女性特有の健康リスクに対して、十分な知識と資金的な備えをしておくことは、充実した生涯を送るうえで大変重要なことです。
それぞれのライフステージでの女性特有の健康リスクとは?
生命保険会社による女性の入院給付金の支払件数ランキングをみると、35歳までは切迫分娩や流産、帝王切開など妊娠・出産関連が上位を占めていますが、36~50歳になると、子宮平滑筋種や乳がん、子宮頸がんなど女性特有の疾病が上位を占めるようになります。
さらに、51歳以上では白内障や関節症、各種がんなど老化に伴う多岐に渡る疾病が発症しますが、ここで注目すべきことは65歳以上の女性の認知症患者数が男性の2倍近くに上ることです。
まず、こうしたそれぞれのライフステージでの女性特有の健康リスクを理解したうえで、定期的な検診等を受けるとともに、保険や貯蓄による資金的な備えをしておくことが重要だと考えます。