生活をする上で水回りの使いやすさの重要性を強く実感していらっしゃる方も多いでしょう。食事をつくること、体や衣服を洗うこと、排泄物を処理することは、その豊富な水源のため日本では全て水を使います。
使いやすい水回り空間を作るために重要なポイントとして、「水回り動線」を整えるという考え方があります。
食事をつくる事と洗濯をする事を同時にしやすいように、台所と洗面所を近くに設け、家事をしやすいようなプランとする等が一般的な水回り動線のつくりかたです。
一昔前に盛んに提唱されていた、この考え方をもう一度考え直してみたいと思います。
まず、台所と洗面所での作業が本当に同時進行するのかということ。
最近では全自動洗濯機も発達し、ドラム式の場合は乾燥までしてくれます。三度の食事の支度と洗濯のタイミングが重なるケースは一体どれだけあるのでしょうか。
水回り空間を近くにまとめると配管距離が短くなるため、建設コストにメリットはありますが、台所と洗面所をただ近くに配置すれば良いというものではないと思います。
私が考える水回り空間に大事な要素というのは「外とつながっているか」です。