住宅[373]

【キッチン・水まわり】ディスポーザー導入前に確認したいこと

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執筆者:越野 かおる

ディスポーザーとは、キッチンで出る嫌~な【生ゴミ】を粉砕して処理する機械です。

ディスポーザーの多くのタイプが、シンクの排水口にビルトインされていて、排水口に生ゴミを投入して粉砕し、そのまま排水と一緒に流して処理する形式となっています。シンク内の三角コーナーが不要になり、生ゴミを手で触ったり、ゴミ箱へ移動させる手間が無くなり、生ゴミの臭いや処理をする悩みから開放されますね!

最近のマンションなどのチラシを見ると、「キッチンにディスポーザーが付いています!」なんてデカデカ書いてあることから、多くの皆さんが「欲しい!」と思われている機能なのでしょうか?

売出し中のマンションや当初から設置されているディスポーザーについては、問題はないかと思いますが・・・

これからディスポーザーの設置をご検討されている方は、事前に確認が必要です。それは、下水処理の方法によって、自治体では「自粛」や「禁止」といった対応がされていますので、ご注意ください!

その理由は、生ゴミを粉砕した排水をそのまま公共下水管へ流してしまうと、下水管内に粉砕された生ゴミが溜まり、公共の下水道の流れを悪くしてしまうケースや、キッチンの排水と共に流れた生ゴミが市町村で運営する浄化設備の大きな負担となるため、現在はディスポーザーを使用することに少し規制があります。

完全にダメではなく、旧建設大臣認定の「ディスポーザ排水処理システム」や(社)日本下水道協会の「ディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」に基づいて適合評価された商品については、設置できることになっていますので、ご安心くださいね。

ですが・・・この適合評価されたシステムは、生ゴミを粉砕した後に、自身の敷地内に設置した排水浄化槽で水質を一般的な雑排水並みに処理してから、公共下水道に流すものです。ディスポーザーと浄化システムを同時に設置しなくてはならず、ちょっと大掛かりな設備になってしまいます。(金額も大掛かりです。)

我が横浜市では、ディスポーザーの設置には「自粛」という姿勢を示していますが、上記の「ディスポーザ排水システム」を設置する際には、横浜市下水道条例に基づく「排水設備計画確認申請」を提出することになっています。

更に「維持管理の要綱」も決っており、継続的に適切な維持管理まで要求されています。便利になるためのアイテムが、「手間が掛かるアイテム」になってしまわないように・・・ディスポーザーを導入される際には、事前の充分な確認が必要ですよ(^-^)

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住宅総合ランキング2024/11/21 更新

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