今回は、リフォームにするか建替えるか迷われている方にヒントになればということをお話ししたいと思います。
まず、建築基準法の構造に関しては、大きな改正が過去にされています。昭和46年に鉄筋コンクリート造の柱の帯金や、木造の壁量の基準が強化されました。これ以前を「旧耐震」といいます。
1981年(昭和56年)に更に大地震に対して倒壊しないような基準の強化がされました。これ以降を「新耐震基準」と言います。
それ以降も阪神淡路大震災や中越沖地震などで見直しがされたり、耐震改修促進法などが改正されています。また、減価償却でいえば、住宅に限定すると、鉄筋コンクリート造で47年、鉄骨造で34年、木造は20年または22年です。丁寧にメンテナンスされた建物はそれ以上もちます。が、銀行などから借り入れをしてリフォーム工事を行う場合は、減価償却年数までに返済し終えるという目安となります。新耐震前の建物であっても、耐震改修を行って新基準の耐力を持たせればリフォームでも問題ないです。