洋服をしまう収納はそれぞれの寝室の脇にウォークインクローゼットを独立して設けるのがよいでしょう。世帯によっては洋服の量より日常品の収納量が必要な場合もあります。納戸としての機能もはたせるように奥行の浅い押入れではなく、部屋の形状をしたクローゼットがよいでしょう。
料理を作るキッチンでは世代や趣向によって作るものも変わってきます。調理道具や食器はもちろんの事、材料を収納する冷蔵庫も分けている方が互いに使いやすいでしょう。使う時間帯をずらせば、コンロやシンクやレンジなどの機器は共有できるはずです。
脱衣場を含む洗面所では、よりプライベートな物を仕舞っておくので収納棚はやはり分けるのが好ましいでしょう。下着やパジャマ、タオルその他、個人によって使うものも多伎にわたるので、それぞれの必要量に合わせて確保するとよいです。その場合、もちろん浴室は一つで十分なはずです。
世の中には水廻り諸室だけでなく、玄関や庭までも分離してしまう二世帯計画もあります。
互いに知りあう、二つの世帯の生活空間を分離してしまうのではなく、はっきりとテリトリーを決めることで相手との距離感が分かるようにしてあげるほうが、心地よい関係が築けるのではないでしょうか。