住宅[373]

二世帯住宅はバリアフリーが当たり前?増改築時に知っておきたい事

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執筆者:竹下 啓子
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浴室は、ユニットバスならバリアフリーの商品が出ています。在来工法で作る場合は、冬場の冷気対策で、床を温水暖房敷きにしたり、換気扇を暖房乾燥換気扇などにして、入浴前に暖めておきたいものです。手摺を付けるなら、ドアの出入りと浴槽の出入り、浴槽からの立ち上がりのための手摺などあるといいですね。トイレも立ち上り用に手摺が欲しいです。脱衣室は、床暖房やパネルヒーティングなどの設置も危険がなく良いでしょう。
 
玄関は上り框のところに手摺を設け、靴の履き脱ぎ用にベンチなど置くと便利です。
 
階段は、両側に手摺があるのが理想です。同じ手で掴むことが多いため、上り下りどちらも使えるようにしたいです。高齢者が夜に階段を使うような間取りは避けたいですが、已むを得ない場合は、段差が見え難くなりますので、階段の照明は明るくする事も必要です。
 
廊下の手摺は、親世帯の部屋からリビングや浴室、トイレ、玄関まで両側にあると便利です。両側に付けたら狭くなって使いにくい場合は、長く取れる壁側がいいでしょう。改修が可能なら廊下幅を広げたいですね。日本家屋は廊下幅3尺が柱芯なので、有効巾が780程しかありません。有効で900mm以上あれば手摺も気にならないし、すれ違う時にバランスを崩すことはないでしょう。また、廊下に面したドアは引き戸が良いです。
 
今の住宅は、気密性に優れていて、部屋のみで冷暖房をしていますが、換気を廊下や水廻りでしているので、部屋と廊下の室温の差はあまり無くなりました。改修工事で断熱気密工事までできない場合、親世帯の部屋からトイレや浴室までを廊下を通らない間取りにすることも一つの案です。熱交換型24時間換気にするのも良いでしょう。

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