「どうやったら間取りが上手に描けますか?」
そんな質問はよくされます。
間取りを考えることは、家づくりで楽しい事の一つかも知れません。住宅雑誌でも間取りは気になる方は多いようです。
ここでよく思い出して頂きたい事があります。あなたが雑誌やチラシの間取りを見たときに何と言っていますか?どんな感想をお持ちになりますか?
「こっちにキッチンよりも反対側がいいな・・・」
「これじゃ、収納が少ないじゃない。」
このように批判的な意見になる事が多いのではないでしょうか?
実は、ここに間取りの極意があります!!
間取りの悪いところでは無く、間取りの良いところを見つけて下さい。悪いところは、誰でも目につくものです。良いところは、本当に理解していないと言葉に出来ないのです。
子育てでもそうですよね。例えば、あなたのお子さんが算数のテストで30点を持ってきました。いつもは、もっと良い点数なんですけどね。あなたなら何と言いますか?
「ほら見なさい!ゲームばかりやっているからこんな点数なんじゃない。今日からゲーム禁止!」
これは、悪いところを指摘していますよね。
では、良いところに目を向けるとどうなるのでしょう?「あら、いつもより良くない点数ね。でも、正直に見せてくれてありがとう。どこが分からないのか教えてくれる?」
さあ、どちらの対応が良い結果になるのでしょう。どちらがあなたに合っているのでしょう?
試してみてください。良いところを心に留める家づくりです。
家づくりの場面ではこうなります。ご主人が間取りを描いてくれたとします。でも、ご主人も初めての家づくりです。プロでもありません。
「何これ?私の言っていることが全然出来てないじゃない!」
『仕事で疲れて帰ってくるのに、家族のために間取りを考えてくれてありがとう。』
どちらの対応が良い間取りが、良い家づくりができるのでしょうか?きっと、良い部分を心に留めた方がご主人のモチベーションが上がるでしょう。
その次に、やっていただきたい事は良い部分が分かったら、「更に良くするにはどうしたらよいのだろう?」と考えてください。
間違っている部分を直すよりも、良い部分を集めた方が楽しいし、良い間取りになるような気がするのですけど・・・難しくはありません。実際に私たちが建てるお家は、皆さん楽しんで間取りを考えて頂いています。そして、お施主さん自ら素晴らしい間取りを自然と創り出してしまうのです。
その間取りは、住まう方にピッタリと合っているのです。住宅雑誌を見たときの事を思い出して下さい。批判的な事を思い浮かべた方は多いです。どうしてだと思いますか?
お施主さんの価値観にピッタリ合った住まいであれば、当然、雑誌を見ている方とは価値観が違い住まいのカタチも違ってきます。
だから、雑誌や見学会で紹介されているお家で、あなたが合わないと感じたら、良い家の可能性が高いのです。
では、まとめます。
家づくりは、良いところを心に留めてください。