住宅[373]

広さより大切なのは「居心地?」 椅子や家具で演出できる心地よさ

4,407VIEWS

執筆者:越野 かおる

居心地の良い家や空間を考える時、「間取り」や「日当たり」、「眺望」や「設備」にばかり注目してはいないだろうか?もちろん、これらも大切な要素ではありますが・・・

重要なのは、【心地よい居場所】です!

家族やお客様の、それぞれの「落ち着く場所」があることが、「居心地の良い家」となるのです(^-^)

皆さんは、なんだかんだ言っても、ご自分の家が一番落ち着く・・・と思っていませんか?それは、ご自分の家に【自分の居場所】があるからです。

【居場所】とは、落ち着く場所とか居心地のよいポジションなのですが、同じ家に住む家族間でも、一人一人の【居場所】は違います。なぜなら、家族全員がそろった時に【居場所】がブッキングするとたちまち「居心地が悪い空間」となってしまうので、「仲良し家族の間ではブッキングすることはない!」と言い切れますね(笑) 暗黙の了解で、其々の【居場所】が決まっているのではないですか?

ですが、不在がちのパパいたり、子供部屋にこもりがちなお子さんがいたら・・・もしかして【居場所】が無い、若しくは【居場所】がブッキングしているのかも!・・・今一度、家族みんなの【居場所】を確認してみましょう(^-^)

まだ小さいお子さんは例外ですが、【居場所】とは、たいてい椅子やソファのエリアになってくるのが通例ですね。故に、建築家が「居心地の良い家」を追求していけば、「椅子のデザイン」に行き着くのは、ごく自然の流れなのかもしれません。あくまで持論ですが(^^ゞ

お客様とのお打ち合わせで、よく交わされる会話ですが、「A様:〇人家族だから、リビングは〇畳以上ないとなぁ~」と仰るのに対して、「私:広さではなくて、使い勝手が重要ですよ!」と申し上げています。

結論から言えば、重要なのは「広さ」ではなく、家族のそれぞれの【居場所】を確保できているか否かです。リビング等の「広さ」だけに拘ってしまうと他のエリアにシワ寄せがきてしまいますよ。

もちろん、家族一人一人の【心地よい居場所】をつくりたいエリアは、リビングですよね?

そうした場合、リビングの間取りを見て、どのような椅子や家具が配置できるのか?家族それぞれの【居場所】などを、事前にシュミレーションをすることが、「居心地の良い家」への近道です(^-^)

よくお客様をお招きするお家でしたら、お客様の【居場所】を想定しておくのも良いですね。その際には、家族の【居場所】とブッキングしないように、若しくは、緊急避難的な場所をつくっておくとGOOD!そうすれば、お客様も「また来たい家」となりますし、お招きする家族も「また来て欲しい」と思うに違いありません。お互いにhappyがイチバン!

これは、今、お住まいのお家でも実現可能です!リビングの椅子や家具の配置を変えて、みんなが「居心地の良い家」に変身させてみてはいかがでしょうか?

関連記事

住宅総合ランキング2024/12/03 更新

門衛PC版へ 
ページのトップへ戻る