大抵の場合、家造りは施主にとって初めての経験であり、予算というものがどのようなものまでを含むのかという事は漠然としていることでしょう。
家を建てるためには、建設工事費以外にも前述のとおり多くの資金が必要となってきます。まずは全体の予算をはっきりさせた後、これら必須の費用をひいたのが建設資金であるともいえます。その様に建設資金の額を整理することが家づくりを現実的なものとします。
次に算定した建設資金の額を坪単価で割ります。
想定する各部仕様が高価であれば坪単価を高めに設定し、簡素な仕上げに徹するのであれば坪単価を低く設定します。
坪単価が高ければ小さな家となり、坪単価が低ければ大きな家が計画できます。このようにして全体資金から必要な諸工事の費用をひき、建物の仕様とその大きさまで導き出す予算計画ができれば順調なスタートといえるでしょう。