消費税引き上げの先送りが決定し、2017年3月まで8%が続くことになりました。
住宅は高額だけに、消費税の増税による負担増は無視できません。 住宅を購入するタイミングを考える場合、金利、価格、税金の3大項目を充分に考える必要があります。
金利は過去最低の金利の状況、10年固定で1%前後の商品も、変動金利で0.6%の商品も登場、住宅ローン減税で戻る金額も最大400万円になり、金利の低下、減税の拡大は 住宅をかなり買いやすい状況にしています。
住宅の価格は、東日本大震災の復興にむけた工事が大規模に進められており、人件費が高騰しています。首都圏では、東京オリンピック関連の公共工事も加わるため、今後、数年間は建築コストが下がることは考えにくい、また円安で輸入資材の高騰もしばらく続きそうです。
税金については2年後に消費税が10%になることが決定しています。 消費税の増税の影響はかなり大きいです。 住宅価格の内、土地には消費税はかかりません。建物分には消費税がかかります。
建物価格が2000万円の場合
消費税5%→100万円
税込価格 2100万円
消費税8%→160万円
税込価格 2160万円
消費税10%→200万円
税込価格 2200万円
2年後には同じ2000万円の建物を購入すると、40万円の消費税が増税になります。 さらに、より高額な建物を購入すれば、さらに消費税が高額になります。
建物価格 1億円のマンションを購入すると、現在の消費税は800万円ですが 10%になりますと、消費税は1000万です。差額は200万です。 車1台購入できる価格です。増税の影響は大きいです。
ただし、不動産業者から購入すれば、上記の消費税はかかりますが、個人が売り主の 中古マンションには消費税はかかりません。仲介手数料には消費税がかかります。
【不動産業者から】5000万の新築マンションを購入すると、
現在の消費税8%の場合→400万円
税込価格 5400万円
【個人から不動産業者に仲介してもらい】5000万の中古マンションを購入、
消費税はゼロ
仲介手数料168.48万円
総価格 5168.48万円
仲介手数料は本体価格の3%プラス6万円プラス消費税
新築と中古の違いはありますが、231.52万円の差になります。 築浅のマンションを購入すれば、新築と遜色ありません。 10%になると、 消費税が500万円 仲介手数料が171.6万円 328.4万円の差になり、さらに拡大します。
消費税率が大きくなるほど、新築より中古を購入するほうが総金額は抑えられます。
上記のように消費税が10%になる前に、住宅ローンの低金利の状況下、今後建築費のアップも予測されるため、今後2年間の間に購入するのは良いタイミングです。
中古を選択すれば消費税の影響は新築に比べ軽微であるが、今後、建築費が上がり、新築マンションの価格が上がるとそれにつられて、中古マンションも上がっていきます。なので、中古でも今後2年間は良いタイミングです。
とはいえ、子供の成長や家の不満など、人それぞれであり、世の中の情勢はプラスアルファと考え、自分自身が、買いたい理由があるときが買い時と捉えた方が良いでしょう。