教育[725]

【テーブルに足】躾(しつけ)はいつから始めるべき?【本を破く】

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執筆者:立石 美津子
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どちらもNGです。壁に描いてはいけないことは本能として知っているわけではありませんから大きな声で怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。又、「子どもだから仕方がない」と許してしまうのもNGです。
 
ではどうしたらよいのでしょうか。そっと手に持ったクレヨンを取り上げながら「画用紙の上にお絵描きしようね」と少しだけいつもより低い声、ゆっくりとしたスピード、怖い声で言いましょう。その後、画用紙の上に描いたら「紙の上に描いていて約束守れて偉くなったね」と褒めるのです。
絵本をビリビリに破った時は、破ってもよい新聞紙や広告を渡して「絵本は見て楽しむものだから破らないでね」とちょっとだけ怖い顔で言い「新聞はもう捨てるから新聞破ってね」と古新聞を渡しましょう。
 
赤ちゃんがテーブルに足を乗せた「テーブルは御飯を食べるところだから下りましょう」と“メラビアンの効果”言葉の内容だけでなく表情、語気、頭から出る湯気で伝えます。
優しい顔で言ってはなりません。いつもと違う表情を見て赤ちゃんでも顔付き、違う雰囲気、空気ですぐに察します。そして下ります。下りたらモナリザの微笑みで「おりこうだね」と優しく抱き締めます。これで足をテーブルの上には乗せなくなります。

「まだ、小さいからわからないだろう」とテーブルに足を乗せるのを許し「3歳になったから」「明日から幼稚園に入園するんだから」「もう5歳なんだから」「弟が生まれてお兄ちゃんになったんだから」と親や先生が勝手に区切りをつけ、急に躾を始めるとどうなるでしょう。

子どもにしてみれば、今まで許されていたことが、ある日突然いけないと言われるので、身に付いた悪習慣をそう簡単には直すことができません。何度言っても言うことを聞かないので「何度言ったらわかるの!悪い子ね!」と怒鳴ったり、叩いたしなくてはならない事態に陥ります。

そして、叩かれて痛くて怖いから乗らなくなります。小さいから許してやろうと見逃してしまった結果、どなったり叩いたりする、やってはならないNG2種を両方ともやってしまう最悪の状態
 
これは躾とは言えません。体罰はNG。初めてテーブルに足を上げた時に教えていれば素直に従い、親も怒鳴ったり叩いたりする必要はなくなります。躾を途中からするのは母子ともにストレス、大変苦労を伴います。

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