あと5ヶ月弱もすれば小学校入学を迎えるお子様をお持ちのお母さま、お父様へ。『1人でできるになる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が3回シリーズで“入学前にやっておいた方がよいあれこれ”についてお話しします。
●朝、親が起こしていませんか?
●時計が読めますか?
●幼稚園バックの中身の準備をお母さんがやっていませんか?
●45分間何かに集中できますか?
●朝、大便をする習慣がありますか?
3月31日の夜11時59分59秒まで年長さんだった幼児が4月1日朝起きたら脳が突然、小学生になる訳ではありません。一夜にして幼児から小学生に変身しません。単なる時間の連続なんです。
ところが4月になった途端“幼児”ではなく“小学生”と呼ばれ、下の名前で「太郎君、花子ちゃん」と呼ばれていたのに「田中さん、鈴木さん」と苗字で呼ばれたりします。遊んでいるだけでなく本格的な勉強もはじまります。
天地がひっくり返るくらい大きな環境変化。これに適応していくために幼児期に家庭でやっておいた方がよいことがいくつかあるんですよ。
時計の針が3時を指しています。「3時」がわかりますか?では、時計の針が「3時半」を指しています。わかりますか?「3時45分」はわかりますか?
小学校では幼稚園の先生のように「ほら、今のうちにトイレに行ってらっしゃい」と優しく指示してくれません。
チャイムは休み時間の終了時刻、次の授業の開始時刻など、おおまかなことしか教えてくれません。時計を見て自分で考えて行動しなくてはならなくなります。
できれば、入学前には時計を読めるようにしておきましょう。時計がわかれば休み時間の終わりを知ったり、「あと3分だから今のうちにトイレ済ませておこうかな」と計画的に行動することが出来るようにもなります。
具体的な教え方についてはこちらに書いておりますのでご覧くださいね。
<【時間感覚を身に付ける】時計が読めない子どもにしない学習法>
子どもが高校生になっても、成人しても朝起こしている過保護なママがいます。
「子どもが遅刻して単位落としたら可哀想~」
「上司に叱られたら大変だ~」
と思う愛情からくる親心。気持はわからないでもないですが、子どものためにはなっていないのです。
ヘリコプターのように過保護に旋回する“ヘリコプターペアレンツ”、除雪車のように子どもの目の前に立ちはだかった障害物を取り除く“スノープラウペアレンツ” になってしまっているのですね。
寝坊して遅刻してしまう、皆が着席している教室に入るあの何とも言えない嫌な感覚。そんな経験を通して「遅刻しないように起きるようにしよう」と自ら意識するようになります。寝坊して遅刻する経験をあえてさせる荒療治もときには必要かもしれません。
小学校に入学する前に目覚まし時計を買ってやり、自分で起きる習慣をつけましょう。
だらだらといつまでも食事に時間をかけ過ぎないようにしましょう。学校の給食時間はたい20分くらいです。時計が読めるようになったら「7時半までには食べ終えようね」と言ってみるのはどうでしょうか。
「時計がわかるようにする」「朝、自分で起きる」「食事時間を区切る」是非やってみてくださいね。結構、小学校生活を送っていく上では重要なポイントだったりするんですよ。
※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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